息子と初めて記者発表会に臨み、「この日が来るとは本当に思ってなかったわ」と何回も口にした笑福亭鶴瓶。2日、都内で行われた新CM発表会で鶴瓶は息子で俳優の駿河太郎と親子で出席し、駿河が作った“親子”丼を鶴瓶が試食した。

ヤマキ『割烹白だし』新CMに出演している笑福亭鶴瓶・駿河太郎親子。3年前にも同じヤマキの麺つゆのCMで共演済みだが、この3年間の息子の俳優としての成長を鶴瓶は感じずにいられないようだ。

「『半沢直樹』と『カーネーション』が悪い！」と訴える鶴瓶は、この2作品に息子が出演したことにより“俳優・駿河太郎”の認知度が上がったのだという。「『カーネーション』では尾野真千子さんの旦那役で、街で一般の人から“小原勝”（役名）っていうのは、アンタの息子か？　皆、アンタの息子って言ってるで」と言われて驚いたそうだ。また、『半沢直樹』では鶴瓶は物語のはじめの方で首を吊って亡くなってしまうため、その後の回はあまり熱心に見ていなかった。ドラマが話題になっているのは知っていたが、「まさかラストにあんなええ役で（息子が）出てくるなんて。主役の堺さんと対等にしゃべってて」とこれまた驚きを隠せない。

さらに3年前のCM共演よりも、新CMでは息子・駿河の台詞が増え「なんでこいつがこんなに台詞あるんだろう。俺の台詞が少なくなっている」とぼやきつつも、「これは逃れられないなと…」と観念したようだ。そんな鶴瓶に、駿河は「次のCMでは親父はいらないんじゃないかなというぐらい役者業に精進したい」と笑顔でプレッシャーをかける。

普段から料理が好きな駿河が親子丼を作り始めると、鶴瓶は黙って見てはいられない。「これ何や」「これ入れないの？」「蓋しないの？」と口出しする父親に、駿河も「ちょっと待ってや」「うるさいなあ」と応戦。その様子は会場の笑いを誘い、まるで親子漫才のようになっていた。

最初は親子での会見について「どうしても避けたかった」と逃げ腰だった鶴瓶だが、最後には「こういう流れになっているんだな。一緒の仕事するとは思わなかった。台詞も息子がしゃべるようになって感無量ですね。不思議な状態ですね」「嬉しい反面こそばゆい」と子を思う親としての本音が出たようだ。

トレードマークともいえる笑顔に自信を持つ鶴瓶は、駿河に「この笑顔見てみいーや。この笑顔できないだろ」と得意気に自慢すると、駿河も「できないです」と感服していた。だが、駿河が「ヤマキの白だしぐらい、いい味の出る役者になりたい」と述べると、鶴瓶も思わず「うまいな」と感心しきり。

初めて親子で会見に登場し、息子の作った親子丼を完食した鶴瓶、息子が頼もしく誇らしく思えただろう。鶴瓶にとって思い出深い一日になったのではないだろうか。メガネの奥で一層目尻が下がったように見えた。

鶴瓶・駿河の親子共演に注目の同CMは、10月3日より放映開始となる。
（TechinsightJapan編集部　関原りあん）