エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】たむらぱんが映画『天才スピヴェット』を観て考える。「きっと昔は、もっとそうだったんだ」

シンガーソングライター・田村歩美のソロプロジェクト、たむらぱんが話題の映画『天才スピヴェット』を観た感想をInstagramで伝えている。本作はライフ・ラーセンによる小説『T・S・スピヴェット君傑作集』を原作とするものだが、原作自体が一般的な小説とはずいぶん異なるのだ。それを実写化したものだけに、多感なたむらぱんもいろいろと考えさせられたようだ。

たむらぱんは、2007年からSNSのMyspaceによる活動で楽曲を発表して注目を集めた。当時の配信限定シングル『責めないデイ』や、2008年にリリースしたメジャー1stシングル『ハレーション』でメディアでも取り上げられるようになる。彼女のセンスはプロからも高く評価され、2ndシングル『ゼロ』はSTUDIO4℃のアニメ映画『ジーニアス・パーティ・ビヨンド』エンディングテーマとなった。昨年、2013年10月23日には9枚目のシングル『ココ』を発売している。

ファン以外にはまだあまり知られないたむらぱんだが、ロッテ『Fit’s』のTVCMソング、「噛むとフニャン フニャン…」は彼女が歌っている。他にもCMタイアップで日本興亜損保『さすが、わたしの保険・安心』篇で楽曲『フレフレ』、ハンバーグレストラン・びっくりドンキー『省農薬米』篇・『野菜』篇で『きづく』、同じく、びっくりドンキー『ナチュラルビーフ』篇で『ファイト』など多くの作品が起用されており、どこかで耳にしたことがあるのではないだろうか。

シンガーソングライターとして作詞、作曲、編曲を手がけるだけでなく、イラストも自ら描くなど多才な彼女だけに、今回の映画『天才スピヴェット』の試写会では感じるところがあったようだ。10月21日に『たむらぱん tampan_pictour Instagram』で試写会を終えた時の姿を投稿。「まさに痛くて快い痛快マジックでした」とコメントしている。

映画の原作となったライフ・ラーセンの小説は、主人公のT・S・スピヴェット君が本編の欄外に自由気ままに書き込みをしているという、一風変わったものだ。ジャン=ピエール・ジュネ監督がそれを映画化した際に、原作に詰められたものをどのように反映したのか。

たむらぱんは「意識せず意識してた。水滴の軌道を見ながら“いちいち”の意味をちゃんと感じよう。きっと昔は、もっとそうだったんだ。今日雨だ」と感想らしきことを述べているが、彼女の感覚もなかなか難解だ。

映画『天才スピヴェット』は、アメリカのモンタナで10歳の少年スピヴェットが時代遅れなカウボーイの父と昆虫の研究に夢中な母、アイドルになりたい姉ら家族と暮らすところから始まる。彼は天才的な頭脳を持ちながら、家族や周囲の人々になかなか理解してもらえない。そんなある日、スミソニアン学術協会から権威ある科学賞がスピヴェットに授与されることになる。彼は家族に内緒で家出をし、数々の困難を乗り越えて授賞式に出席する。そしてスピヴェットは、受賞スピーチである重大な真実を明かそうとするのだが…。

予告編を見る限りでは少年の冒険劇のようでもあるが、たむらぱんも考えをめぐらせたように、もっと深いものが描かれているようだ。

※画像は『たむらぱん tampan_pictour Instagram』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)