エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】太田光代、夫婦の母親のW介護を語る。和泉節子は「自宅で介護するべき」と主張。

近親者の介護はいつやってくるのか、いつまで続くのかわからない。お笑いコンビ・爆笑問題が所属する「タイタン」の社長で、太田光(爆笑問題)の妻でもある太田光代氏は、同じ年に夫婦お互いの母親の介護問題に直面。一人っ子同士の結婚だったので両方の親の介護をする覚悟はあったが、2人の母親が一遍に介護が必要な状態になるとは彼女も予想していなかったのである。

芸能事務所「タイタン」の太田光代社長が母親の介護問題について、テレビ番組で話すのは今回が初めてではない。昨年8月に光代社長の87歳の母が熱中症で入院し一人暮らしが困難な状態になり、同じ年の10月には夫の81歳の母が転倒し骨折。歩行困難となり、こちらも一人暮らしが難しくなった。まさか双方の母親を同時に介護することになるとは予想していなかったようだが、お手伝いさんと介護ヘルパーの手を借りれば2人の自宅介護は可能だと光代社長は考えたようだ。しかし夫の親戚から“育った環境の違う高齢の女性同士を、いきなり同居させても上手くいかない”と反対され、夫の母親自身からも「光代さんに(退院後の)住まいを探して欲しい」と一任された。頼みの夫は母親の介護問題に逃げ腰で、全く頼りにならない。どうしたら良いものかと悩んでいた光代社長のもとに、今の自宅からそう遠くない場所に新しい高齢者マンションが完成するとの情報が入る。そして現在光代社長の母親を自宅で介護し、夫の母親は高齢者向けマンションで日々の生活を楽しんでいるそうだ。

この光代社長のW介護の実態がテレビ番組で伝えられると、必ずツイッターなどでは“経済的に恵まれている人の話は参考にならない”との意見が多数を占める。確かに自宅で介護することになっても、光代社長が介護に直接関わることはほとんど無いであろうことは本人も認めている。ただ彼女の話を聞いて毎回思うのは、親が元気なうちから“親の将来”についてためらわずに話題にする勇気が必要だということだ。実際光代社長も母親同士の年齢が離れているので、年の順番に自宅で介護できるものだと思い込んでいたという。「もっと早く(介護に関する)情報収集をしておくべきだった」という彼女の言葉を、私たちも心に留めておきたい。

この光代社長が出演していた10月3日放送の『ノンストップ!』(フジテレビ系)には、同番組で「嫁の腹は借り腹」などとお騒がせ発言をした狂言師・和泉元彌の母である節子さんも出演。自分も“人間国宝であった舅の介護を経験した”と話し、光代社長が2人の母親の自宅介護を断念したことをやんわりと批判した。最初から上手くいかないと考えず、ひと部屋に母親らのベッドを並べて用意し、自宅にそれぞれの介護ヘルパーを呼ぶべきだったのではないか―と言うのだ。また「それぞれのご家庭に事情があると思いますが」と前置きしながら、自宅と施設とで同じ母親なのに介護する住居が分かれてしまったことには、“不公平だと思う”とキッパリ。「ご本人(母親)もそう思っている」と断言した。

そしてCMに入る合図で音楽が流れても話を止めない節子さんに、MCの設楽統(バナナマン)が「お知らせです」と冷静に教える。「あっ!」という節子さんの叫び声とともに番組は中断し、CM明けにはもう介護の話題は終わっていた。
(TechinsightJapan編集部 みやび)