ある日、高校フットボール部の部室にハウスクリーニングの専門業者が入った。部員が無造作に置いていたユニフォームや防具にも、容赦なく強力な洗浄剤を噴霧して帰った結果…!?
このほど米メリーランド州モンゴメリー郡の「スプリングブルック高校」で、練習中であったフットボール部員らが次々に上半身の皮膚に異変を訴え病院へ。保護者が学校にクレームを入れるなどし、騒然となっていることを同州のメディア『baltimore.cbslocal.com』が伝えている。
背中、胸、肩などに熱傷様の激しい痛みとただれを訴えたのは部員15名。彼らを診察した皮膚科医は、熱傷でI度からII度に相当することを説明したが、表皮から真皮にまで深さが及んだ場合には治るまでに1~2か月を要することもある。痛みのためプロテクターやエクイップメントの着用は難しく、彼らの練習はしばらくお預けだそうだ。
この原因はクリーニング業者が部室に噴霧していった強力な洗浄剤に含まれる化学物質。実は部員の1名がその前の週に「黄色ブドウ球菌感染症」の疑いと診断されており、コーチがクリーニング業者に部室全体の徹底除菌を依頼していたという。フットボール選手として奨学金を得ながらカレッジに進むことを目標としている部員もいるが、このような予期せぬ事態に保護者は激怒。校長は各家庭への謝罪に追われているもようだ。
※ 画像はbaltimore.cbslocal.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)