手が世界一大きいと話題のタイ在住の59歳女性が、このほど米国の人気リアリティ番組に登場。どんどん肥大するも根本的治療方法がない、その大きな手を公開した。
米ケーブルチャンネルTLC(The Learning Channel)の、『Body Bizarre(風変わりな体)』というリアリティ番組が9月25日に放送を予定しているのは、 “世界一手が大きな人”と呼ばれているタイ・スリン県在住のドゥアンチャイ・サマクサマムさん(59)。その手の異様な大きさと激痛ゆえ、彼女の人生は苦痛と苦労の連続であったと涙ながらに語るのであった。
幼い頃、異様なほど大きくなる手にドゥアンチャイさんは学校を嫌い自宅に引きこもる日々を過ごしていた。しかし20歳から家族が経営する食料雑貨店を手伝うようになると、欧米メディアの取材が舞い込むことに。それと同時に「進行性脂肪腫性巨大症」という病名が告げられ、世界中の外科の権威が興味を示し始めたという。
彼女は脂肪細胞によるむくみと細胞の壊死による激痛に耐えかね、25歳でついに手術に挑んだが、神経を傷つけないよう細心の注意を払った結果、余分な組織を700gほど切除しただけに終わった。痛みの改善もなく、むしろさらに肥大してしまったその手には、「いっそのこと腕の切断を」と勧める医師もあったという。その重さについて、ドゥアンチャイさんは「片方の手だけでも10kg近くもあるの。シャンプーやブラッシング、衣類の脱着にも困っているわ」と悲しそうに語っている。最新の医学をもってしてもどうしても治せない奇病のひとつだそうだ。
※ 画像はmirror.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)