スロバキアの男性が、両耳からアゴの下にかけて発生したものの10年間経過観察となっていた脂肪腫の摘出手術を、このほど受けた。その重さは約6kg。顔によくぞここまで重いものを下げていたものだと人々をビックリさせている。
この男性はスロバキア共和国マルチンに暮らす元鉛管工で、現在は年金生活者であるStefan Zoleikさん。体に左右対称の巨大な腫瘤を発生させる「マーデルング病(良性対称性脂肪腫)」に10年来悩まされてきたが、このほどやっとその摘出手術を受け、2人の子供たちをほっとさせたところである。
両耳から顎に向かって少しずつ脂肪腫は膨らんでいったが、他に持病があることと良性であることを理由に、摘出手術はしない方針で定期的に医師の診察を受けてきたZloleikさん。しかし10年の歳月で脂肪腫はここまで巨大に成長してしまった。顔面筋や骨格に与える負担もこれが限界という判断に至り、イゴール・ホモラ医師の執刀により手術が決定。かかった時間は5時間、摘出されたものの重さは5.9kgもあったそうだ。
「道行く人々は誰も私のことを振り返って見るんだ。それは不愉快だったよ」と英『デイリー・ミラー』に語るZoleikさん。「摘出してもらって本当にスッキリした。痛みからも解放されたし最高の気分だよ。もう指さして笑われることもないと思うと、まずは友達とビールを飲みに行きたいね」と嬉しそうだ。もっともこれで完治ではないとホモラ医師。Zoleikさんには「今回の手術で腫瘤のすべてを取り除くことは叶いませんでした。再びの手術もあることを覚悟していて下さい」と告げたという。
※ 画像はmirror.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)