『24時間テレビ』で101キロのマラソンを完走したTOKIO・城島茂。完走後間もない生放送番組に出演した彼は憧れの覆面レスラー、ミル・マスカラスから祝福されて感激のあまり唖然としていた。だが、城島リーダーばかりではない。プロレス界のスーパースターが、72歳にして「現役バリバリ」だと伝えられると、驚いたファンがツイッターで感動をつぶやいている。
『24時間テレビ37 愛は地球を救う』(日本テレビ系)で101キロを完走した城島茂。前々から「ゴールは武道館とは思っていない。『行列』がゴールやと思っている」と口にしていたように、メディカルチェックを終えた足で武道館の一角から生放送された『行列のできる法律相談所』に出演した。
彼を祝福するために用意された企画の中で、「城島のお祝いに海外から大物ゲストが!?」と盛り上がっていたその人物とはメキシコの覆面プロレスラー、ミル・マスカラスだったのだ。
城島茂が12歳頃に夢中になった覆面プロレスラー、ミル・マスカラスはメキシコのレスラーだが、1971年に初来日して以降、日本のリングでも大活躍していた。メキシカンスタイルのプロレス、ルチャリブレで鍛えたフライング・クロスチョップやダイビング・ボディ・アタックなど華麗な空中技で昭和の日本を魅了したものだ。
彼は幾つものデザインの覆面を持つことでも知られる。覆面を二重に被って1枚をリングで剥ぐと観客席に投げ入れるなどサービス精神も旺盛で、「千の顔を持つ男」と呼ばれて大人気だった。城島少年も彼の覆面のレプリカマスクを公園で遊ぶ時、母親とスーパーに買い物に行く時など、いつも被っていたそうだ。その熱は大人になっても収まらず、2008年には自身のラジオ番組でマスクを被ってトークして話題となった。
MCの東野幸治もミル・マスカラスが姿を見せた時は喜びよりも驚きが大きいようだった。城島も唖然としてミル・マスカラスが通訳を通して話すのを聞いており、憧れの英雄からマスクを2つもプレゼントされると感動しながらも恐縮していた。
番組中にミル・マスカラスの活躍を紹介するVTRが放送された。「プロレスデビューして50年、72歳。現在も現役バリバリ、華麗にリングを舞う」というナレーションとともに、リングで空中技を次々と繰り出す今のミル・マスカラスが映し出されると、スタジオも改めて驚いた。彼が1970年代までリングで活躍した情報はあるが、最近の活動は日本ではほとんど聞かれなかったからだ。
ネットでも「行列かけてたら、ミル・マスカラス~って聞こえたから、慌てて正座して観た(笑)」、「スカイ・ハイと言えばミル・マスカラス世代ど真ん中だよん」、「24時間テレビ、ミル・マスカラスが登場した所だけで、私は感動できました」といった感想がつぶやかれている。そして、「ミル・マスカラスが現役レスラーだった事の方が余程感動して希望を得たのでした」とあるように、彼が70代で現役だったことに驚いたファンは多い。
城島リーダーの101キロ完走に40代が元気をもらい、その城島を祝福するために来日したミル・マスカラスの姿に70代が勇気をもらう。今年の『24時間テレビ』では本編のみならず、放送後もそんな感動が続いていた。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)