エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】マツコ・デラックス 、思わず“男”に。「無駄に太っている」と言われ「ふざけんじゃねえぞ!」

やはりマツコはただの太ったオバサンではない、男性なのだ―と、思わず視聴者は唸ったであろう。女装家タレント・マツコ・デラックスの、迫力満点で機関銃のような反論。それはテレビ番組で大相撲の話題から、“自然界で無駄に太っている動物は人間だけ”と自分に向けて発言した主を、マツコがジロリと睨みつけたところから始まったのだ。

今年7月の大相撲・名古屋場所で初土俵を踏み、9月の秋場所が序ノ口デビューだった力士・育盛(そだちざかり)。現役最軽量力士として話題になっていたが、9月に入ってから体調を崩し、大阪の実家に帰省。家族で話し合った結果秋場所で一番も取ることなく、引退することとなった。名古屋場所前の新弟子検査で受検直前に水を3リットルなど飲み、体格基準の67キロギリギリで合格。まだまだ成長が期待できる17歳という年齢だったのだが、秋場所前の健康診断では62キロと新弟子検査時より体重が減少。思うように体重は増えなかったようだ。

9月15日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)“夕刊ベスト8”のコーナーでこの話題が取り上げられると、「太れなかったんだね」と月曜コメンテーターの若林史江氏(株式トレーダー)は育盛に同情する。すると彼女は横に座るマツコ・デラックスに体ごと向きを変え、「太るって、自然界では人間だけに許された富なんだよね」と真面目な顔で話し始めた。そして「無駄に太っているっていう動物って、自然界にいないじゃないですか」と、正面に体を向け直しながら言葉を続けた。

時々笑みを浮かべながら話す若林を、口をへの字に曲げて凝視するマツコ。“何で軽量力士の話題から、私にそんな矢を放つ?”というような不満が表情に表れている。そして突然「私もアンタみたいなくそ馬鹿な人間って、人間だから何とか生きていけるって思うんだよね」と、若林に向けて反撃を始めたのだ。野生の動物だったら若林は、とっくに他の動物に食べられて死んでいるという。「こんな馬鹿が生きていけるのって、人間の特権だよね~」ここからはもう、マツコの独擅場である。

だが若林のコメントに対しマツコが厳しい反論をするのはいつものことで、それが愛のムチであることは視聴者も承知している。だが今回は「自然界から唯一、与えられた富がデブ」とまで言われ、少しカチンと来たのだろうか。最後には「ふざけんじゃねえぞ、テメエこの野郎。やるんだったら負けないからな!」とのマツコの剣幕に、「すごい。100倍になって返ってきた」と若林はさすがに白旗を揚げてしまった。

この2人のやり取りを、他人事のように聞いていたMCのふかわりょう。いつもは彼がマツコからこてんぱんにやられるのだが、今回は「私、この不協和音、大好物です」と楽しそうだ。しかし余計なことを口走ったばっかりに、「あら、自分がこの不協和音に入るのは嫌なのにね」「小ちゃい男なんだって、アレ!」とまたマツコに絡まれ、ふかわは珍しく次の新聞記事のタイトルを言い損ねていた。
(TechinsightJapan編集部 みやび)