女装家タレントのマツコ・デラックスは過去に会社勤めをしていた頃、新品の自転車が盗難に遭い「もう一生、自転車には乗らない」と心に誓ったという。自転車を盗まれた経済的な損失もさることながら、精神的なショックが非常に大きかったようだ。
『5時に夢中!』(TOKYO MX)のオープニングでは毎回、視聴者から生投票してもらうテーマが発表される。9月29日は「あなたは何か盗まれたことがありますか?」との質問だったのだが、月曜コメンテーター、マツコ・デラックスの表情が硬い。
それはマツコが芸能界に入る前、会社勤めをしていた頃の話だ。毎日自転車で通勤していたのだが、ある日一大決心して高額な自転車を購入したという。購入価格20万円以上というのは、当時のマツコにとってかなり頑張った金額だった。付属の鍵の他に、頑丈なチェーンロックも購入。“これだけ厳重にやっておけば、大丈夫だろう”と安心していたのだが…。
「買った翌朝には、もう無かったの」というマツコの言葉に、他の出演者が息を呑んだ。前の日にたった20分くらい乗っただけの新品の自転車が、盗まれてしまったのだ。こんなに簡単にチェーンが切られてしまうものだと、当時は想像もしていなかったらしい。
マツコはこの日から一度も自転車に乗っていない。「もう一生乗らない、あんなモノ!」と、なぜか自転車に八つ当たりするマツコ。どれほどのショックを受けたのだろうか。よくトーク番組で“私は物に執着しない”、“食べ物以外にお金を使わない”と語っているのも、このような経験が影響しているのかもしれない。
真剣に心の傷を告白している中で、「大丈夫、もう(自転車には)乗れないから」とマツコの体を笑いながらバンバン叩いているのは、もう一人の月曜コメンテーターである若林史江(株式トレーダー)だ。以前、“自然界から唯一、与えられた富がデブ”とマツコに言い放ち、コテンパンに逆襲されたのを若林は忘れたのか。案の定「そういう話してんじゃねぇよ、この野郎!」とまたもや激しく反論されていた。
立派な窃盗にもかかわらず、微罪のように思っている人が多い自転車泥棒。だがマツコのように、被害者のその後の生き方に影響を及ぼされてしまうこともあるのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)