その重さ、なんと一般的なジュース缶よりも軽い300グラムちょっと。イギリスで今年3月に誕生した小さな犬、タイソン君が「あまりにも可愛い」と話題になっている。
21日、『SWNS TV』が、“Tyson the tiny dog is only 11 cm tall”というタイトルでYouTubeに1本の動画を投稿した。なんとも愛くるしいこの子は仔猫ではなく犬、英リンカンシャー州で3月30日に生まれた“タイソン”君である。体重は311.8g、体高は11cm弱で大人の手のひらほどのサイズである。
しかし動物の世界には生きるための非情さというものがある。タイソン君はその出産において最後に誕生した末っ子だが、体重は先に生まれた3匹の兄姉の3分の1しかなく、あっという間に除け者扱いされるように。うまく乳を飲めていない様子に、飼い主であるアントニー&ローズマリー・マクリンデンさん夫妻はタイソン君を家族から引き離し、2時間ごとに人工的に授乳することに。現在は犬用フードをかみ砕けるようになることを目標に、歯茎強化のマッサージが続いているそうだ。
ちなみにタイソンは、チワワとラサ・アプソを交配させた“ラサ・チ(Lhasa-Chi)”と呼ばれる新しい犬種である。ラサ・アプソはチベット原産の愛玩犬で、これとペキニーズの交配によりシーズーが誕生した。ゴルフボールよりも小さな頭で生まれたために合う首輪も見つからず、ハムスターのケージの中で過ごすしかないというタイソン君。獣医からも「おそらく英国で最もミニサイズの犬でしょう」とのお墨付きをもらっている。これまで最小と認められていたのは、キングストン・アポン・ハルに暮らす体高12.7cmのヨークシャーテリア、メスの“Pagan”ちゃんだそうだ。
※ 画像はYouTubeのサムネイル。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)