サッカーブラジル代表のネイマール選手が7月31日に来日。正午過ぎにバラエティ番組『バイキング』に生出演した。終始穏やかな表情で落ち着いて見えた彼は、番組レギュラー陣からの質問にも真剣に回答してくれた。時間が来て、彼が退席した後に薬丸裕英も「すごく誠実に答えてくれた」と感激していた。
この日の木曜『バイキング』(フジテレビ)はネイマール選手にとって日本のバラエティ初出演であり、スタジオ前からテレビカメラが彼の姿を追う状況だった。MCのフットボールアワー・後藤輝基も彼が到着する前から「打ち合わせもなしで…」と不安を口にしている。
だが、そうした状況で登場したネイマールは早速、フットボールアワー・岩尾望のTシャツにマジックでサインするなど気さくにサービスしており、緊張した様子はない。22歳でブラジルから到着してすぐに初めてのバラエティ番組に出演してこの対応だ。やはり大物の風格である。
番組レギュラーの薬丸裕英から「どういう練習をしたら上手くなれる? 子どもたちが一番聞きたいと思うんだよね」と質問されたネイマールは慎重に言葉を選びながら真摯に答えてくれた。
「基礎練習をまずしっかりやることですね。基礎をやってこそ、パス回しだったり、ボールのキック力であったり、決定力であったりする。それらを地道にやっていくこと」と教えてくれた。
山本涼介が「試合中って、何を考えているのですか?」と問うと「ハハハッ」とネイマールも思わず笑っていた。だが、彼はすぐに真剣に考えて「試合中のプレー、試合の展開、相手ディフェンダーの立ち位置、自分のポジショニング、自分が何をすべきかを常に考えている」と細かく答えた。
また、『スカウトされたのは6歳』だという噂については「本当です」と認めている。彼の父親もサッカープレーヤーだったので、子どもだったネイマールが父の試合について行った時のことだ。
父がプレーしている間に、スタンドを駆け回っていた。走る様を見て、ベッチーニョというコーチが「この子は天才だから、入れてください」と頼み込んだことでサッカー界に入った。その時、ネイマールはボールは蹴っておらず、走り方だけでスカウトされたという。
Ami(E-girls)から「移籍金を74億円ももらうのだから、お金はいっぱいあると思うけど、今、一番欲しいものは?」と質問があり、彼は「お金は確かに大事で、あるに越したことはない」としながら次のように答えた。
「でも、お金で幸せは買えない。家族と一緒にいたり、大事な友だちが横にいてくれる。これは代えがたいもの」
どのような質問にも真剣に考えて答えてくれたネイマールの対応に、感心しながら聞き入っていると時間もすぐに経った。およそ20分ほどの生出演を終えて退席する時にも、彼は観客のTシャツやサイン帳にできるだけサインをしており、「すごい、サービス精神や!」とフット後藤も驚いていた。
今回で来日は3回目。単独では初めてだったネイマール選手だが、8月1日には超過密スケジュールをこなし、約26時間の日本滞在を終えて機上の人となった。彼が『ネイマール neymarjr Instagram』にアップした写真は、その機内で撮ったと思われ、「ありがとう日本」というコメントが添えられている。いつか「ゆっくりと日本を見て回りたい」という彼だが、サッカー界のスーパースターだけに難しそうだ。
※画像は『ネイマール neymarjr Instagram』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)