女優の江角マキコが自身のブログで、ママ友からのイジメを告白したのは先月30日のこと。あれからほんの1か月経った今、彼女は“芸能界引退危機”とまで報道されている。ママ友とのいさかいについては、珍しい話ではないかもしれない。だが今月28日に明らかになった「長嶋一茂邸に落書き」事件が本当なら、許し難い犯罪行為である。
江角マキコは名門私立に通う長女のママ友らと対立、相手グループの中心は長嶋一茂の妻だとする一部報道があった。その後を追うように明らかになったのが、今回の「長嶋一茂邸に落書き」事件。約2年前、江角が大手芸能事務所に所属していた当時のマネージャーに命じ、“バカ息子”などと落書きをさせたというのだ。落書きされた様子は写真で残っており、当時のマネージャーは事実を認めるような発言をしているという。江角側はこの件に関しノーコメント、長嶋側の代理人は“落書きの犯人は把握している”としながらも、詳細の公表は拒んでる。ただ江角は無関係だと、両者とも否定していないのが引っ掛かる。
8月28日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)“夕刊ベスト8”のコーナーでこの記事が取り上げられると木曜コメンテーターの編集者の中瀬ゆかり氏は、「大人げないにもほどがある。頭の良い人だと思ってたけど、そうじゃないのかな」と呆れている。過激な発言で知られる作家の岩井志麻子氏でさえ、もし自分だったら「(落書きされた)塀そのものの損害も大きいけど、心のダメージが大きい」と語っていた。
長女は幼稚園からエスカレーター式で小学校に進んでいるので、同学年には江角とトラブルになった母親の子ども達がいるはずである。それを承知で自らブログで、ママ友からのイジメを告白したのだ。彼女は数年前にもあるテレビ人気番組でバレーボールの実業団チームに所属していた時、先輩やマネージャーらと人間関係が上手くいかなくて寮から脱走したと告白している。この時もイジメとは言わなかったが、「寮の掃除や洗濯のやり方を細かく指導されるのに我慢できなかった」と脱走理由を説明していた。
ママ友とのトラブルもバレーボールの実業団での出来事も、江角が公の場で発言すれば当時の関係者には誰のことを言っているのか、すぐに分かってしまう。そして名指しされた相手が一般人なら、反論できる場がないのだ。「事実がどうであれこのようなブログでの発言は、江角の評判を落としてしまうのではないか」と心配するファンからのコメントが、ニュースサイトで見受けられたものだ。
ツイッターのように勢いで感情をぶつけたのではなく、あのブログは考慮を重ねての内容だったはずである。だが“ママ友ににいじめられた”発言が発端で火の手が次々に上がり、もう黙って見ているだけでは火の勢いは衰えそうにない。江角本人から、何らかのコメントが必要になってきているようだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)