AKB48が東日本大震災が起きて以来続けている東北の被災地訪問も今回で40回目となる。宮城県石巻市牡鹿を訪れたメンバーは震災発生から約3年半が経っても完全には復旧されていない建物などを見て現実を知ることとなった。ただ、この日は震災以降中止になっていた夏祭りが久しぶりに行われ、多くの人々が集まった。AKB48のミニライブも子どもからお年寄りまで楽しんでもらえたようだ。
8月24日(日)に宮城県石巻市牡鹿を被災地訪問したのは小嶋菜月、中西智代梨、田野優花、内山奈月、小笠原茉由、竹内美宥の6人。同行した戸賀崎AKB48グループカスタマーセンター長が『戸賀崎智信 Google+』で「大震災以来、四年ぶりのお祭り。地元の人達も開催出来ることをとても楽しみにしていたと聞きました」と伝えている。また、「田野ちゃんは、急遽、来てくれました!」とミニライブステージでの写真を投稿しており、参加メンバーの笑顔が印象的だ。
急遽、駆けつけたという田野は『田野優花 Google+』でAKB48の訪問活動について「楽しみに待っていてくれてる方が1人でもいる限り、何度でも足を運ぶしみなさんと交流したいです。待ってくれてる人がいるから、わたしたちもがんばれるんです」とコメントしている。今回訪問した牡鹿の夏祭り会場では『夢をあたえてくれてありがとう』と書かれたプラカードを見つけて「涙がでそうになった…わたしも夢に向かってがんばらなきゃ」と感激していた。
今年の春、HKT48からAKB48に移籍した中西智代梨にとって、今回は初めての被災地訪問だった。『中西智代梨 Google+』では、「そこで見た景色は瓦礫が崩れた後や、木が何本か折れていたり、建物がない殺風景が広がっていたり」と今も残っている震災の傷跡を見て胸を痛めたことが綴られている。ただ、現地では子どもからお年寄りまでが口をそろえて「ありがとう」と言ってくれたそうだ。「涙がでそうになりました。一人一人の『ありがとう』に沢山の気持ちがこもってて、抱えきれないくらいの感謝の気持ちを感じました」という中西智代梨。「これからも皆さんと一緒に被災地の復興のお手伝いをしていきたい」と改めて決意している。
内山奈月は昨年の8月24日、AKB48新チーム4に昇格して現在はチームBに所属する。この春には慶應義塾大学に入学しており、著書『憲法主義』(内山奈月×南野森・九州大学法学部教授)の出版でも話題となった。彼女は『内山奈月 Google+』でAKB48に入る前からこの活動を知っており「素敵な活動だな」と思っていたと明かす。その頃から「『内山奈月』としてではなく『AKBのなっきー』として訪問させていただければ、わたしでもたくさんの笑顔とハッピーをお届けできるかもしれない」と考えていたらしい。「『アイドル』とはたくさんの方に夢を届けられるすてきな職業です。だからすごーく大好きなの!」という彼女もまた、現地で温かい笑顔に迎えられて「逆にわたしがハッピーを頂いてしまった」と感動していた。
内山奈月も今回が初めての被災地訪問だった。彼女は津波で建物が流されたままの空き地や、仮設住宅による商店街を目の当たりにして、「わたしは、まだまだ復興への道のりは長いということに気づかされました」「こうやって情報を発信することで、AKBが被災地訪問を続けることで、またみなさんにあの日のことを思い出していただくきっかけになったらいいなぁと思っています」と活動の意義を再確認したようだ。今回で40回目となったAKB48の被災地訪問活動だが、これからも継続することだろう。少しでも早く復興を祝うイベントができる日が来ることを願う。
※画像は『戸賀崎智信 Google+』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)