ものまねメイクタレントのざわちんがテレビ番組『情熱大陸』で特集され、多忙な日々で「期待を外せない不安」にかられる心境を明かした。彼女のツイッターには、番組を見た人々から感動したというコメントが多数寄せられている。また、地元太田市のアイドルグループ・Otan43のメンバーや関係者も「ざわちんさん、本当に尊敬出来ます」、「彼女の成功は偶然でも何でもない」とつぶやいた。
モデルやアイドルなどになりきる“ものまねメイク”で一躍人気者となったざわちん。7月13日の『情熱大陸』(MBS・TBS系)では、“ものまねメイクアーティスト・ざわちんに密着。マスクの下に隠された素顔に迫る”をテーマに彼女を特集した。
ざわちんが新作として女優の“杏”をものまねメイクするところや、パリ・オートクチュール・コレクションをレポートする場面。そして、自宅でマスクを外してすっぴんを明かすシーンなどが見どころだった。
“杏”風メイクでは深夜2時30分頃までかけて、スマホで撮影するまでこぎつけたものの「70点か80点」と納得できず、「久々に一発でできなかった。悔しいなこれは」と肩を落とす。スタッフに「ごめんなさいね。すみません、申し訳ないですホントに」と何度も頭を下げていた。
最近、よく不眠症のようになるという彼女は「何かをしないと嫌だっていう不安があり、その期待を外せない不安」から走っている状況だ。それとともに「“今”に必死なので先が見えない。常に本気ですね」と“本気”であることにこだわっていた。
ある日のローラ風メイクの撮影では、納得がいくまでライティングや角度を変えて100枚以上も撮った。メイクだけでなく写真撮影こそがものまねメイクには重要なのだ。別の日に行ったミランダ・カーのものまねメイクでも何度も撮り直す。そんなざわちんの仕事を見ながら、『S Cawaii!』編集長の浅見悦子さんは「『デジタルでちょっと直しちゃってー』と言えばできちゃうことかもしれない。それをせずにガチでやっている“ガチさ”が一番凄いと思う」と唸った。
また、フランスのパリコレに日本のメイク協会からアンバサダーとして派遣されたざわちんが、世界的なメイクアーティストに交じってメイクをさせてもらう。だが、デザイナーから「ナチュラルすぎてドラマが無い」と感想を言われ、ものまねメイクとの違いを痛感することとなった。その後、ショーを観たざわちんはメイクの魔法を目の当たりにして涙する。「感動の涙が一番大きいですけど、なんか言い表せないですね」と様々な思いが詰まっていたらしい。
ある日、スタッフが自宅を訪れるとざわちんはノーメイクだった。「マスクをしている時はものまねメイクをしている状態。マスクをしていない時は普段の自分」という彼女は、マスクをとった顔を披露すると「マスクを外してめちゃ緊張しています」と表情を硬くした。やがてマスクをつけると「これがざわちんです、いつものざわちんです。ハハハ」とようやく明るい笑い声が出た。番組の最後には前回、苦戦した“杏”風メイクを再び披露してくれた。その後工夫して、彼女もようやく納得がいく作品ができたようだ。
そんなざわちんが、今回のロケで「本気は大事」と“本気”について語っている。「本気と気合は違う気がする。気合は気持ちの問題であって、本気というのは行動に表すこと。気合があっても本気でなければ行動に表せない」というのだ。
さらに彼女は放送後に『ざわちん(kaori_0816) ツイッター 』で、「やらずに後悔よりやって後悔」、「気合は気持ちの問題だけど本気は行動に移すこと」、「自分を信じれなくても、常に本気でやればいい」、「努力しなきゃ何も始まらない。何も変わらない。意味無し」、「妥協したら苦労も無駄」とより詳しく自身に言い聞かせてきた言葉を伝えている。
彼女の生き様を支えてきた言葉に、ファンからも「さすがざわちん! ほんとリスペクト!」、「響きますその言葉」、「ざわちん憧れです。努力家でホントに凄すぎます」といったコメントが返っている。中には「ごめんなさい…。私にはなにも響いてこないです…」という反応もあるが、感じ方は人それぞれだ。
ざわちんが生まれ育った群馬県太田市のご当地アイドルグループ・Otan43をプロデュースした、ハウディーズ株式会社代表取締役の江黒俊介氏からも「ざわちん凄いよねー。彼女の成功は偶然でも何でもなくて。初めてお会いしてからのこの1年半、成功するだろうなと思っていた…」、「ざわちんの努力は私が知るレベルでも今日の番組以上だと思う。本気は美しいですよね」とコメントがあった。Otan43メンバーの瀬野こはるからも「『気合があっても本気がなければいけない』。ざわちんさん、本当に尊敬出来ます。見入っちゃった」と感想がつぶやかれた。
彼女は『ざわちんオフィシャルブログ』でも「情熱大陸ご覧の皆様へ」と視聴者へ感謝を伝えており、番組のスタッフや出演してくれた方々にも礼を忘れていない。ものまねメイクというルックスを主体とした特技で売り出したざわちんだが、そんな内面的な魅力が人気の秘密だろう。「いつか夢でもある海外での活動も行って、また『情熱大陸』さんに取材して戴けるように頑張りたい」という願いが実現する日が楽しみである。
※画像は『twitter.com/kaori_0816』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)