いま話題の野々村竜太郎兵庫県議の“号泣会見”には、笑いを取る基本のテクニックが取り入れられていたようだ。おぎやはぎ・矢作兼やナインティナイン・岡村隆史が感心した、そのテクニックとは?
兵庫県議の野々村竜太郎氏が記者会見で300万円にのぼる政務活動費の不透明な支出を指摘され、取り乱しながら号泣するというシーンがテレビで流れた。それと同時に、スタジオでは番組を進行するキャスターやパネリストらが、笑いを堪えきれず爆笑するという様子も映し出された。
『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)で語ったところによると、おぎやはぎ・矢作兼は会見をテレビ局のエレベーター内に設置されたテレビで見て爆笑してしまったそうだ。さらに、一緒に乗り合わせた見知らぬ人たちも笑っていたという。野々村議員が「取り乱す」という態度をとったことで、記者が責任を問うことを忘れ「泳がした状態」で会見を終えていたと矢作は感想を漏らす。また、議員が会見冒頭に「平常心を持って質問してください」と発言していたが、“フリ”を入れてから自身が取り乱すという笑いの基本ができていることに「たいしたもんだ」と感心しきりだった。次回会見をする時も「前回は取り乱してしまったので、今回は…」という“フリ”から入って欲しいとさらなる笑いを要求していた。
『おぎやはぎのメガネびいき』の同時間帯に放送された『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)でも、岡村隆史がこのニュースに触れていた。岡村も、「NSC(吉本興業の芸人養成所)の教材にしてもええんちゃうかなっていうぐらい。“フッて”“オトす”みたいな、基本ができてる」とこちらも笑いとしての評価をした。
こういった話題を“笑い”と捉えるのは、不謹慎という意見もあるだろう。しかし、記者会見で取り乱し号泣するという説明責任を果たせていない野々村氏は“ふざけている”ととられても仕方がない。本当に泣きたいのは、号泣した議員を選んでしまった有権者の方かもしれない。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)