AKB48グループが、7月5日に握手会イベントの開催を発表した。5月25日に起きた傷害事件から約1か月と2週間を経て、運営側も正直不安を隠せない状況での開催だ。そんな中でHKT48チームHのキャプテン、穴井千尋が「再開することができて本当に良かった」とコメントしている。ファンも「復活で最高にうれしいよ」、「なんか微妙な気持ち…」と感想を寄せており、心境は様々なようだ。
主催するキングレコードが、7月5日に東京ビッグサイトにて『AKB48「前しか向かねえ」劇場盤発売記念 大握手会』を開催することを発表した。「握手会運営上の問題、および警備体制を見直し、さらに今後の再発防止対策に万全を期するために、6月に開催を予定しておりました握手会・写真会を開催延期とさせていただいておりましたが、警備会社の監修により、安全に開催をするための準備が整いました」とあるように、これまでとは違った環境となりそうだ。
手荷物検査を行うために開場時間を予定より30分早め、金属探知機による検査や飲料はスタッフの前で一口試飲するなど、空港で搭乗前に行うチェックに近い厳重なものとなる。
AKB48の公式ライバルとされる乃木坂46は6月21日に個別握手会を開催したが、手荷物検査や金属探知機の検査などに加えてメンバーが柵越しにファンと握手する厳戒態勢をとった。さらに、今後の握手会は“お話し会”に変更するという。
同じアイドルグループがそうした対応を決定した中で、握手会を開催するAKB48グループの運営も不安を隠せない。茅野しのぶグループ総支配人は7月1日に『AKB48グループ総支配人オフィシャルブログ』で、傷害事件によって受けたメンバーの心の傷は、完全に癒えているわけではないと正直に明かしている。
「握手会の場に立つ事自体が大変勇気のいる事で、もしかしたら普段通りに握手が出来なくなってしまう可能性だってあります」という不安を抱えながら、「でも、そんな恐怖心と闘ってでも前に進もうとメンバー達が握手会の開催を決めたのは、待っててくれるファンの皆様がいるからです」という。
HKT48の“ぽんこつ”キャップと親しみを込めて呼ばれる穴井千尋が、やはり7月1日に『穴井千尋 Google+』で「握手会が5日から再開されますね!」とこの件に触れた。「ファンの方に直接気持ちを伝えることができる場所だったので、再開することができて本当に良かったです」と彼女らしくシンプルに感想を述べると、「笑顔で待ってますね♪」と伝えている。
ファンとしては「握手会再開だね! 本当に嬉しいなー」、「はやくちーちゃんと握手したーい」と心待ちにしながらも、「なんか微妙な気持ち…結果としてメンバーに負担がかかるからな。会えるのは嬉しいけれど…」と複雑なところだ。
キングレコードによると、他の延期されている握手会・写真会については「7月5日の大握手会開催の後、後日改めてご案内をさせていただきます」とのこと。7月5日の握手会イベントはファン、メンバー、運営が一丸となって成功させたい。
ところで、穴井千尋だが、先日は尾崎充HKT48劇場支配人と指原莉乃、多田愛佳と4人で食事に行ったそうだ。言わばHKT48のトップ4であり、彼女がちゃんとキャップとして認められていることに安心した。
※画像は『穴井千尋 Google+』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)