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米ハーバード大学の図書館に、なんとヒトの皮が張られた古い書物が存在することが分かった。皮張りの本が多々並ぶその図書館でも、その「肌色」の装丁はひときわ異彩を放っていたもようだ。
靴、カバンから打楽器、弦楽器に至るまで動物由来の皮革は実に様々なところで活用されている。だがこのほど米ハーバード大学の図書館で、ヒトの皮を利用して装丁されたと思われる古い書物が発見され、人々を驚かせている。
この写真はハーバード大学が公開したもので、フランスの小説家・詩人アルセーヌ・ウーセ(Arsène Houssaye=1815~1896)の『Des destinees de l’ame』という本。その中に「これは人間の魂、瞑想について書かれたエッセイ集であり、表紙にヒトの皮を用いるだけの価値がある」といった記載があり、 肌色の皮張りはまさにそれで出来ていることを思わせた。
そのペプチドの分析を行った同大学の科学者、そして図書鑑定の専門家が、「ヒトの皮と見て間違いありません。精神疾患を抱えた女性が脳卒中で死亡し、その背中の皮膚を剥いだことが考えられます」、「女性の死に家族は献体を考えたのでしょう。1800年代には装丁に犯罪者の皮膚を使用することがよくありました」などと添えている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)