米国発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【米国発!Breaking News】戦争中に未配達だったラブレター発見される。70年の時を経て宛名人探しへ。(テキサス州)

アメリカとて戦時中は郵便配達どころではなかった。第二次世界大戦中に書かれたものの、はるかかなたに暮らす恋人の元には届かなかった一通のラブレター。このほどテキサス州ダラス在住の女性がそんな封書を発見した。

第二次世界大戦中のアメリカで、行き来がままならなかった恋人たちの心をつないでいたのは、なんといっても「ラブレター」。郵便局員ももちろん頑張っていたが、重要な郵便物以外のものが相手にきちんと届くと期待するにはかなり難しい時代であった。そのような中で行方不明になっていた一通のラブレターが、このほどひょんなことから発見された。

テキサス州ダラス在住のシーラ・ポークさんは最近あるチャリティショップで本を購入したが、そのページの中に1945年5月28日の消印のある封書が挟まっていることに気づいた。「これがラブレターであることは一目瞭然です。だから開封せず、なんとしてもその方の元に届けてあげたい。そんな気持ちにかられました」と『Fox News』に話している。

宛先はテキサス州ダラス・ラブフィールドの「婦人陸軍部隊」に所属する、“ヘレン・ロサーメル”さん。そして差出人は“アルバート・アルム”さんという軍曹。カリフォルニア州パームスプリングスの基地から送られたものであった。すでに70年近い年月が経過しており、当時20代の恋人同士であったと想定すると両者とも90歳を超えている可能性が高い。しかしポークさんはこう語っている。

「それでも私は彼女の元にこの手紙を届けてあげたい。人生において、たった一通の手紙が大きな感動や変化をもたらすことがあるから。この手紙を手にした時のヘレンさんの感慨深い表情を想像するだけで、私までセンチメンタルな気分にさせられるわ。」

封筒の宛先に書き加えられた様々な情報から、「郵便局も当時、どうにかヘレンさんにその手紙を届けようと3箇所を探しまわっていたようなの」と語るポークさん。陸軍当局に“ヘレン・ロサーメル”さんのその後について追跡調査をしてくれるよう依頼するもようだ。

※ 画像は『Fox News』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)