『AKB48選抜総選挙 2014』についてAKB48グループ・総監督の高橋みなみや、昨年1位だったHKT48・指原莉乃、3位となったAKB48・渡辺麻友など上位を争いそうなメンバー数名へのインタビューが特別番組で放送された。たかみなが「『このまま指原が1位じゃ面白くないでしょ』との声もある」と言うように、メンバー間でも「打倒指原」への意識が強まっているようだ。特に渡辺麻友のインタビューからは「正統派アイドルを貫いてきた」プライドと1位への執念が感じられた。
6月7日に味の素スタジアムで開催される『第6回AKB48選抜総選挙』まで、1週間を切った。6月1日にはフジテレビ・関東ローカルで『AKB48選抜総選挙ロングインタビューSP』が放送され、HKT48・指原莉乃、AKB48・渡辺麻友、AKB48(NMB48兼任)・柏木由紀、SKE48(AKB48兼任)・松井珠理奈、SKE48(乃木坂46兼任)・松井玲奈、NMB48(AKB48兼任)・山本彩、乃木坂46(AKB48兼任)・生駒里奈そして総監督の高橋みなみが総選挙目前の心境を語った。
高橋みなみは5月21日に初日開票速報を見た時の感想を、総監督としてあまり細かく言うべきではないがと配慮しつつ「AKB勢が少ないことに危機感。HKT48の勢いをすごく感じたし、『AKBもうちょっと頑張れ!』というのが本音」と語る。
その開票速報で1位だったHKT48の指原莉乃は、「HKTメンバーが選抜にいっぱい入ったので安心した」とグループの躍進を喜んだ。自身については「今まで1位になりたいとは口では言っていたが、現実的に思ってはいなかった。現実的となった今年は、初めて1位になりたいと思っている」という。
速報での指原の得票数は37,582票。2位の渡辺麻友でさえ25,283票であることを考えても、このまま1位となりそうな勢いだ。だが、たかみなは「指原の2連覇も面白いけど、個人的には誰かのどんでん返しを期待している」と本音を明かす。「みんなそう思っているはず。『このまま、指原1位じゃ面白くないでしょう!』という声もあるので、2位のまゆ(渡辺麻友)しかり、ダークホースが本番にドンと来たら面白い」と“打倒指原”を実現するメンバーの登場を願っていた。
たかみなが最も期待している渡辺麻友は、インタビューを受けて「昨年は選挙1位ということにまっすぐ、ひたすらに向かって、そのことだけを考えていた。肩に力が入りすぎてしまい、常に気を引き締めすぎたのは良くなかったと思う。はたから見ても『つまらない人間』だったろうと思う」と昨年の総選挙までの自分を分析する。昨年、3位と発表された直後には「1位を目指して真面目に頑張った私の1年は何だったんだろう」と思った期間もあった。3位で呼ばれた彼女は「私はどのメンバーよりも自分自身をAKB48に捧げてきた自信があります」とコメントしている。SKE48の松井玲奈は、そんなまゆゆについて「一番報われるべき存在。一番頑張ってきて、一番AKB48のことを考えているまゆさんが1位になった時。きっと、今までとは違うまゆさんの姿が見られるのでは」と語っている。
昨年の総選挙が終わった後に会場の舞台裏で、渡辺麻友は大島優子と2人で話している。大島は「来年はまゆちゃんに1位をとってもらいたい」と言ってくれたそうだ。「嬉しいことだし、そういう存在にもちろんなりたい」とまゆゆはその言葉に元気づけられてこの1年を頑張ってきた。今回の速報発表を受けても、「やっぱり、さっしーは強いなと思った。でも、今で1万2000票くらいの差ですが、まだまだ諦めません。ここから、巻き返して追い抜きたい」と目を輝かせた。彼女は今年の選抜総選挙について、「メンバーそれぞれの戦いだと思う」と順位が全てではないと理解しているようだ。しかし、自分で言うのも何だがと前置きして「客観的に見て、私は“正統派アイドル”の道を貫いてきたので…」と明らかに“打倒指原”を意識していた。
指原莉乃は総選挙のアピールコメントで「私は王道アイドルではありません」と言い切っており、今回のインタビューでも「王道アイドルになりたいとも思わない。アイドルというよりも“楽しい人”になりたい」と微笑んだ。
そんな2人をよく分かっているたかみなは「まゆは典型的なアイドル。今回は“アイドルと指原の戦い”みたいな形」になりそうだと予想していた。
「一度きりの人生だし、やれるとこまでやってみたい」という情熱が形になったかのように、缶コーヒーの新CM『ワンダ 金のラテ』では渡辺麻友がソロで出演している。また、6月1日に放送された九州ローカルのバラエティ番組『ナイトシャッフル』(FBS福岡放送)にも、渡辺麻友と向井地美音が出演した。指原率いるHKT48の地元で、まゆゆが総選挙1位を祈って“開運スポット”を巡るという大胆な企画だ。ここに来て、彼女に追い風が吹いているのかもしれない。
※画像は『渡辺麻友 Google+』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)