エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】星野源が新シングル『Crazy Crazy / 桜の森』に込めた思い。武道館でのナースに通ずるものとは。

星野源が朝の情報番組『ZIP!』のインタビューを受けて、ニューシングル『Crazy Crazy / 桜の森』や2月6日の武道館復帰ライブについて語った。日本武道館でのワンマンライブでは2人のナースに両脇を抱えられて登場したが、これは彼が病気療養中に思いついたアイデアだという。そして星野源の根底にあるその思いは、今回のニューシングルで歌った2曲にもしっかりと流れ続けている。

シンガーソングライターや俳優として人気が上昇していた星野源だったが、2012年12月にくも膜下出血と診断されて活動を休止することとなった。2013年2月に復帰したが、6月の検査で状態が万全でないことが分かり療養するために再び活動を休止。7月19日に日本武道館で行われる予定だった『星野 源 ワンマンライブ “STRANGER IN BUDOKAN”』は延期となっていたが、2014年の2月6日に彼の復帰ライブとして開催された。

オープニングで星野源は、なんと白衣の美人ナース2人に連れられるように登場した。さらにはナースのミニスカートを下からのぞき込む素振りを見せるなど、下ネタ全開で会場を和ませた。

それから4か月が経った、6月6日の『ZIP!』(日本テレビ系)で放送された星野源へのインタビューでは、その武道館でのナースの真意が語られた。

療養中はいつも看護師を見ていたという星野源。「もっと、スカート短くならないかな~」と考えていたそうだ。そこで、復帰ライブでもある日本武道館でのワンマンライブにミニスカナースを登場させたのである。

「2人がすごいミニスカートにしてくれたので、願望が叶った」と星野源はあくまで下ネタに徹するが、実は“この人、バカだな”、“こんなくだらないこと言ってるんだから、大丈夫だろう”とファンから思われるのが狙いだった。「泣かれるよりも、もっとその場を楽しんで欲しかった」と明かす。

あの時、ミニスカナースに扮した1人がモデルのMiyagi Hikaruだ。彼女は2月7日に『Hikaru(hikaru_0423) ツイッター』で、「星野源さん武道館ライブにミニスカナース役で出演させていただきました」と写真を投稿している。星野源のファンからは「お陰で泣かずにすみました(笑)」という感謝もつぶやかれており、彼の気持ちがファンに伝わったようだ。

その星野源が、6月11日にリリースするニューシングル『Crazy Crazy / 桜の森』の2曲について語った。

ポップな曲『Crazy Crazy』を作り出したのは、「休養中のはじめの頃で、すごく悲しかった。だから最初はバラードだった」そうだ。だが、療養によって回復してくるとだんだん気持ちも元気になり、「悲しいままだとイヤだから、聴いていてなんとなくみんなが楽しくなる、気分が上がる、ノリノリになる。そんな曲を自分の復活シングルにしたいと思った」という。

そのタイトルは、彼が幼い頃からずっと好きだったバンド『ハナ肇とクレージーキャッツ』から発想したものだ。子ども時代は暗い感じだったという彼だが、このバンドの呑気で明るい歌が好きでいつも聴いていた。「そのエッセンスをところどころに取り入れて、歌詞に『ハナ肇とクレージーキャッツ』のメンバーの名前を織り込んだ」ほど凝っている。

「歌詞として成立する範囲で入れさせていただきました」とメンバーに敬意を払っており、“お笑い”にはならないように織り込まれているので、知らずに聴けば気づかないかもしれない。ドラムにピエール中野(凛として時雨)、ベースにハマ・オカモト(OKAMOTO’S)を迎えてノリノリのナンバーに仕上がった。

また『桜の森』については、やはり子ども時代に憧れていたマイケル・ジャクソンをイメージしたもので、「ダンスミュージックを初めて取り入れてみた」というほどこちらもファンキーな作品となっている。ライブではマイケルに扮して「ホシケルです」と登場することもあるそうだ。

そんな星野源の思いが詰まった2曲が収録されている両A面シングル『Crazy Crazy / 桜の森』だが、実は特典がすごいらしい。YouTube動画でも【MUSIC VIDEO & 特典DVD予告編】が見られる。

※画像は『twitter.com/bakakun_』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)