先に、バイク事故で指に大怪我を負って切断を余儀なくされた男性が、その指を自宅に持ち帰って食べたことをFacebookで紹介し、「カニバリズム(人肉嗜食)」も自分自身の体であれば犯罪にはならないのかと物議を醸していた。続いてはノルウェーの芸術家の話題である。
1960年~70年代の前衛芸術、「コンセプチュアル・アート」にほれ込んでいるノルウェー・オスロ在住の25歳の芸術家、Alexander Selvik Wengshoelさん(画像はindependent.co.ukのスクリーンショット)。このほどノルウェーのニュースメディア『thelocal.no』に、21歳で股関節の大きな手術を受けた際に自身の“骨付きモモ肉”を持ち帰り、煮て食べたことを告白した。
Wengshoelさんは生後3か月から変形性股関節症に苦しむようになり、21歳の時に人工股関節置換術を医師に勧められた。尻や太ももの付け根を切開して骨を削ると聞き、Wengshoelさんは「どのような味がするんだろう」と食べることに興味がわき、「卒業作品展で展示したいので切除したものは持ち帰りたい。手術の様子も録画させて欲しい」と話して医師を困惑させたが、ついに了承を得て手術が行われた。
「ガールフレンドが仕事に行っている間、こっそりと自分だけで料理してみた。ポテトグラタン、ワインと一緒に楽しんだよ。骨に肉は思ったほど付いていなかったけれど、野生の羊肉みたいな食感だった」とWengshoelさん。「20年間もオレを苦しめてきた憎き股関節の不具合、痛み。食べることできれいサッパリ、すべてを忘れたいという思いもあった。でも口にした瞬間、妙にロマンチックな気分にさせられた」とも語っている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)