このほどイタリアの裁判所で、そこに勤める職員がとんだ失態を犯し、殺人事件の裁判が一時ストップとなる騒動が起きた。誰も使っていないスペースから、男女の喘ぎ声が漏れていたのである。
イタリア・リグーリア州ジェノヴァ(=ジェノア)の、「パラッツォ・ディ・ジュスティツィア/ジェノヴァ裁判所」でこのほど開かれたある殺人事件の公聴会。ところがその法廷に集まった人々は、事件とは異なることにも眉をひそめることになる。アンナ・イヴァルディ裁判官が、「この法廷の脇でとんでもない行為が行われているようです。この公聴会をちょっと中断してもよろしいでしょうか」と検察官に申し出たのだ。
そしてイヴァルディ裁判官は、法廷からもすぐというオフィス内のあるスペースで、喘ぎ声をあげながら身もだえしていた男女職員のあられもない恰好を発見してしまった。その職員2名の名は伏せられているが、片方は既婚者とのこと。不謹慎かつゆゆしき事態に裁判官らは動揺し、法廷につめかけた人々は裁判所職員のモラル低下を非難。判事の要求もあって公聴会は中断となってしまった。
恋愛にかけては世界一情熱的だとも言われる国イタリア。不倫がばれ、痴話喧嘩の末に殺害などという事件もある。今度この裁判所の判事たちはそれをどう裁き、どう主文を述べるのであろうか。人々は今、「厳粛な空気が漂う裁判所の建物。その職員というと聞こえは良いが、ヤッていることは世俗的じゃないか」と言い苦笑している。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)