“ファッションチェック”と言えばこの方、ファッションデザイナーのドン小西。自ら人目を引くユニークな衣装に身を包み、ロケ地で一般女性のその日のファッションにズバリとダメ出しするドンが、都内のイベントに登場し、おしゃれを楽しむママと子どものファッションチェックを行った。

8日、『国民的可愛いママ子ブロガーオーディションPRイベント』に、モデルの豊田エリーと出席したドン小西が、選ばれたママ子ブロガー・6組のファッションをチェックした。

もともとおしゃれ上級者のママたちが登場したこともあるのか、全体的にドンの辛口は控えめで終始和やかなムード。だが、「上級者としてはありきたり」、「天然素材は度が過ぎると民芸品になっちゃう」など決してダメ出しも忘れない。しかし今回はただダメ出しをするだけでなく、ドンは事前に当日のコーディネートを写真で確認し、ダメ出ししたファッションアイテムの代わりとなるアイテムを前日に原宿界隈を数時間かけて探し歩き、そのままプレゼント。ワンピースやバッグ、サンダルなどを贈られたママたちは「わあ、かわいい～」「うれしい！」と大喜びだ。確かにワンアイテム変えるだけで、全体がぐっと引き締まった印象になったり、爽やかな夏の装いになったりと素敵に見えるものだ。これにはドンも「いいことしているな～」と大満足だった。

そんなドン小西がイベント終了後、インタビューにて『家族でのファッションコーディネート』について興味深い話をしてくれたのでご紹介したい。

──今日はママとお子さんのファッションをチェックされていましたが、ドンさんご自身はご家族でコーディネートはなさいますか。
ドン：ああ、もううちは昔から自然にね。隣の人とのコーディネートは大事だね。料理の盛り合わせと一緒で相性がよくないとね。

──相性ですか。では、家族でコーディネートするときに、どこか一部分、たとえばボーダーとか柄を合わせるのはいかがでしょうか。
ドン：基本的なコーディネートの要素としてはいいけど、それだけじゃダメなの。料理の調味料や味と同じで、お互いに相手を引き立てるのがペアファッション。たとえば色づかいね。実はペアファッションで大事なのはそこなんだよ。同じトレーナーを着ることがペアファッションじゃないの。

──なるほど。ドンさんから見て、一般のカップルはうまくコーディネートされていますか。
ドン：僕はこんな見方をしているよ。男女の仲がしっくりうまくいっている2人はムードや雰囲気がマッチしているけど、反対に（2人の雰囲気が）とんちんかんな格好をしていると “破たんしちゃうんじゃないか”と心配しちゃうよね。

──有名人のカップルでもそうですか？
ドン：そうだね。たとえば、ひとりがワイルドなのに片方がトレンドに走っちゃうと、2人で求めているものが違うわけだから、他人事ながら“大丈夫かな？”って心配になっちゃうよ。

──では、有名人で“この2人はマッチしている”というご夫婦はいらっしゃいますか。
ドン：どうかな。マッチしていない人の方が多いんじゃないかな（笑）。でも、ほら、モデルのマエノリ、前田典子さんと俳優の日比野玲さん。あの2人は雰囲気合ってるよね。だから仲良いよね。絶対、（ファッションに）出るんだよ！

──今日、共演した豊田エリーさんとご主人で俳優の柳楽優弥さんはいかがですか。
ドン：かわいいカップルじゃないかな。彼女も意外とくったくなくて。彼女には、柔らかい素材のハイウエストのワイドパンツをオススメしたいね。色はサックスブルーがいいんじゃないかな。

──最後に『家族でのコーディネート』についてアドバイスをお願いします。
ドン：お互いに関心を持つのが入り口ですよね。それで同じ方向を向く、同じ価値観を共有することだね。トレンドの柄を共通させるのもいいけど、それよりも雰囲気を合わせることが大切ですよ。

──貴重なお話ありがとうございました。

「ファッションで2人の関係性が分かる」というドン小西。相手に関心を持つことが最初の一歩という話には、思わずハッとさせられた。パートナーが最近ちょっと遠く感じるという人は、互いのファッションをチェックしてみてはいかがだろう。
（TechinsightJapan編集部　関原りあん）