今年3月14日に死去した俳優の宇津井健さん(享年82)が亡くなる当日に入籍した女性と、前妻との間に生まれた長男が遺産相続で揉めていることが一部女性誌で報道された。実は5月1日に行われた宇津井さんのお別れ会で披露された泉ピン子のメッセージが、この騒動を予見したかのような内容だったのだ。
5月25日放送の『お笑いワイドショー マルコポロリ!』(関西テレビ)では“宇津井健、再婚妻と長男が骨肉の争い…!?”と題し、芸能リポーターの井上公造と長谷川まさ子を交えてこの話題を取り上げた。
2006年に前妻を病気で亡くした宇津井さんが再婚したのは、肺気腫を患い入院していた名古屋市の病院で死亡した当日。宇津井さんの強い希望で、亡くなる5時間ほど前に入籍したという。お相手の女性は現在80歳、宇津井さんとは昔からの知り合いで、名古屋市内で高級クラブや和食のお店を経営している資産家だと報じられている。
当初は週刊誌の取材に「遺産相続は放棄する」と語っていた再婚妻が、最近になって宇津井さんの長男とその家族が住んでいる東京都内の自宅の相続権を主張。また長男からの分骨の申し出を拒否しているという。このような流れに番組MCの東野幸治は、「亡くなったら(再婚妻が)グイグイ主張してきたんですね」と苦笑いしている。実は東野、5月1日に行われた宇津井さんのお別れ会に参列。その時に披露された泉ピン子のメッセージと、それを聞いていた参列者の様子を明かしてくれた。
TBSのホームドラマ『渡る世間は鬼ばかり』の第8シリーズ以降、主人公の岡倉大吉を宇津井さんが演じ、ピン子は岡倉の次女役で共演していた。お別れ会に欠席したピン子のメッセージが会場で読み上げられると、参列者はドン引きだったと井上リポーターが話す。
(前妻が亡くなってから)自分でアイロンがけなどの家事をしていると宇津井さんから聞いたピン子は、「何でも言ってよ」とドラマの役と同じく父親を見る目で独り身となった彼の日常生活を心配していたという。“金目当ての変な女が寄ってくるから、絶対に信用したらダメだ”という旨のアドバイスもしていたらしい―と東野は語る。そして「でも噂によると今回の新しい奥さんは、そうじゃないみたいで安心しました」と、メッセージには付け加えられていたのだ。
これは文面通りの意味で、ピン子は再婚妻を見ているのか。いや、東野や当日の出席者もこのメッセージを強烈なアッパーカットだと感じていたようだ。“アンタ、良い人なんでしょ。そんなこと(遺産相続に関して)言わんといて下さいね?”というピン子からのダメ出しのように、東野はメッセージを受け取ったらしい。ピン子の言葉を参列者は下を向き、身を固くして聞いていたそうだ。
この話題にはスタジオ内が重苦しい空気となった。レギュラー陣も「(宇津井さんの)長男はマトモや」と言うのが精一杯だ。東野は宇津井さんが本当に真面目な方だっただけに、このように遺産相続で揉めていることを周りの皆さんは残念に思っているだろう―とこの話題を締めていた。この問題の解決にはまだまだ時間がかかりそうである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)