エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】「浅田真央は困った選手だった」。フィギュアスケート振付師から疎まれた理由。

現在は年間約50人のフィギュアスケート選手の振り付けを担当する、日本No.1振付師と言われる宮本賢二氏。オリンピックや世界選手権で上位に入るトップ選手の振り付けも担当する宮本氏だが、指導に最も困ったのは浅田真央選手だという。それはどんな理由からだろうか。

フィギュアスケートの振り付けといえば、従来の日本選手はカナダやロシアといった外国人に依頼することが多かった。だが宮本賢二氏は2010年のバンクーバー五輪で高橋大輔選手や鈴木明子選手、安藤美姫選手そして浅田真央選手の振り付けを担当。高評価を得て、世界の一流振付師の仲間入りを果たしたと言われている。

5月24日放送の『ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBS系)に宮本氏は鈴木選手とゲスト出演し、自身の振り付けに関する指導方法や選択する曲目についてのこだわりを教えてくれた。

宮本氏はあらかじめ曲に合わせた振り付けを用意して指導するやり方ではなく、スケートリンクで滑る選手を見ながら、または一緒に滑りながら頭の中でイメージを膨らませていくそうだ。当然少しずつしか振り付け出来ないので、すぐ覚えてしまう選手だと宮本氏は焦ってしまうらしい。

振り付けを覚えるのが特に早かったのは、浅田真央選手。宮本氏が振り付けを考えている最中に何気なく踊った動作も、彼女は後ろですぐにコピーしていたという。覚えが早く真面目な浅田選手は、振り付けを自分のものにしてすぐに練習したかったのだろうか。だが彼女の行動に苛ついた宮本氏は、「邪魔やから向こう行っといて」と突き放してしまうそうだ。

宮本氏は同じ曲での振り付けは絶対にやらないと言い、選手からの希望であっても過去に振り付けをしたことがある曲は断るという。また今年から競技会でシングルの選手でもボーカルの入った曲が使えるようになったのだが、宮本氏は歌詞のある曲は好きではないらしい。鈴木明子選手によると、曲を編集しなければならないので歌詞のつながりを考えると難しいということだ。

どんなに有名なフィギュアスケート選手でも、オリンピックのメダリストでなければプロとしてのアイスショーでは「高額な出演料は貰えない」との証言がこの番組でもあった。元フィギュアスケート選手だった宮本氏に振付師として世界的な成功を期待されるのは、現役引退後の選手が進む新たな道として注目されているからであろう。世界の檜舞台で宮本氏の振り付けを見ることが出来るのは、フィギュアスケートファンの日本人にとっても喜ばしいことである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)