米メイン州にある銀行ATMで、突然おかしな現象が起きた。カードが挿入されたまま機械がフリーズして利用客を激怒させる話はままあるが、今回はそれとは違う。引き出そうとした額を大幅に上回る現金が噴き出したのである。
米メイン州の沿岸部の都市サウスポートランドで3日、ATMがスロットマシンと化すとんでもない事故が発生した。140ドルを引き出そうとした男性に対し、出てきたのは3万7000ドル(約383万円)もの大金。神様の思し召しとしか言いようのないその棚ぼた現象に、男性はお金を鷲掴みにして逃げ去ってしまった。
前代未聞のATM事故に見舞われたのは、『TD Bank』のMaine Mall支店。しかし銀行にとっては幸いなことに、そのATMに男性は再び現れた。自分の口座への入金が目的か、大量の現金を手にATM操作を行っていたのだ。だが男性はホームレス。その外見と大金があまりにも不釣合いであったことから、ATMの列で彼の様子を観察していた女性がサウスポートランド署に通報した次第である。
しかし男性はATMにおいて何か悪意の操作を行えるような知能犯ではなく、銀行が確認したところプログラミングに重大なエラーの存在が判明。彼らはすべてのATM業務を停止して修正にあたった。また警察にはこのホームレスの男性を起訴する意志がないことを告げている。彼は過去に同じカードで何度も現金の引き出しを行ったはずだが、“余罪”があったか追及されることもないもようだ。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)