EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】英大手銀行、閉店時にいた女性客を忘れて行員が全員帰宅!

このほど英有名銀行のロンドンにある支店で、ひとりの顧客がいることを忘れて行員が全員帰宅するという不祥事が起きた。その客はもちろんのこと、支店を利用する顧客のすべてが「防犯体制が甘い」と驚いている。

“Natwest”の名で知られる英大手銀行、ナショナル・ウエストミンスター銀行のロンドン・ウォータールー支店でこのほど、閉店時にいた女性客の存在を忘れて行員が帰宅してしまうという前代未聞の事件が発生した。「怖いし寒いし、どうなることかと不安でたまらなかった」とその女性。銀行に対しては、「人々の大金を預かっているプロとして、もう少し高い責任感と防犯の意識が欲しい」と真剣と語った。

その女性が匿名で英紙『デイリー・ミラー』に語ったところによれば、彼女は自分の口座について問い合わせたいことがあり、閉店寸前の午後5時近くに店にやって来たという。ところが支店長は女性を「その内容なら本店のカスタマーサービスに電話で問い合わせた方がよい」と言い、静かに会話出来る別室に案内したが、これ良くなかった。電話がなかなかつながらず部屋がシーンと静まり返っていたため、誰もいないものと勘違いした行員がその部屋を施錠して帰宅してしまったのだ。

電話を終えた女性は自分がそこに取り残されてしまったことに気づき、ドアのロックを外そうとしたらアラームが激しく鳴りひどく動揺。警察に電話して助けを求めたが、彼らは「忙しくて警察官がそちらに到着するまで約1時間かかりそうです。火災時の非常出口を開けてどうにか自力で出られませんか?」とあまり相手にしてくれなかったという。

そして午後7時15分ごろ、警察から連絡を受けたという支店長が店に戻り、そこでやっと女性は開放された。しかし待った時間はなんと1時間半。銀行側はこの女性に深く謝罪し、事件の再発防止に努めたいとしているが、もしも銀行内の情報やATM管理に詳しい悪意の人間が店に残ることが可能となれば、どれほどの被害が発生していたことか。多くの顧客がその支店の防犯意識の低さを批判していることは言うまでもない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)