エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】ユーミンが宇多田ヒカルと薬師丸ひろ子の声を絶賛。「“Wの悲劇”は最も好き」<動画あり>

松任谷由実(ユーミン)が自身のラジオ番組で「いい声」を持つ日本の女性アーティストとして宇多田ヒカルと薬師丸ひろ子を挙げた。ユーミンと宇多田ヒカルは誕生日が同じで、薬師丸ひろ子は主演作『Wの悲劇』の主題歌を作曲したことから2人をピックアップしたものだが、その声の分析は深いものがあった。

4月25日に放送された『松任谷由実のYuming Chord』(TOKYO FM)では「Voice」をテーマに彼女が好きな声の持ち主について語った。ヘレン・メリルのようなボーカリストばかりではなく、フリーアナウンサー・滝川クリステルもやはり声に魅力的な特徴があるという。滝川クリステルがしゃべる時には最後に「軽くディストーションがかかるのが魅力」で、ボーカルに限らず、しゃべり声でも「人気がある人はよく聴くと語尾に特徴がある」そうだ。

また、「好きな人の声にはなんか悲しみがある。センチメンタルだったりアンニュイだったりメランコリックだったり…」とユーミンが選んだ1曲がイギリスの女性シンガーソングライター、アデルの『Someone Like You』だった。彼女が21歳の時にレコーディングしたアルバム『21』(2011年1月19日発売)に収録されたもので、「21歳なのに魂(たましい)年齢が高い!」と感心していた。

そのアルバムリリース日の1月19日はユーミンの誕生日であり、宇多田ヒカルが生まれた日でもある。「宇多田ヒカルさんもいい声ですよね」とユーミン。「悲しみとディープなところがあり壊れやすい、フラジャイルな声」だと分析する。力強い声も良いが、逆にそんな声が“聴く者の保護本能をかきたてる”ことで「聴く人のパワーを味方につける、いい声」なのだという。

もう1人、日本人の女性アーティストでピックアップしたのが薬師丸ひろ子だった。彼女は1984年12月15日公開の映画『Wの悲劇』で主演して主題歌『Woman “Wの悲劇”より』も歌っている。その主題歌を書き下ろしたのがユーミンである。

「彼女はクリスタルボイス。冒しがたい気品というか、水晶のような硬質な透明感がある」とその声を絶賛。昨年10月に薬師丸が行った、23年ぶりの単独コンサートとなる『芸能活動35周年記念コンサート』についても「あの歌声は健在ですね」と評価している。

ユーミンが他のアーティストに書いた曲は、松田聖子をはじめ膨大な数に上る。そんな中で彼女は「他者に作品提供をした中で自分で最も好きな曲かもしれない」と『Woman “Wの悲劇”より』への思い入れを語る。「彼女に感謝している」というほど薬師丸ひろ子が歌ったことで楽曲が生きたと感じているようだ。

薬師丸ひろ子といえば昨年大ヒットしたNHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』で鈴鹿ひろ美役を演じて『潮騒のメモリー』を劇中で歌い評判となった。小泉今日子が天野春子としてリリースした同曲とともに“鈴鹿ひろ美バージョン”も人気で、同年のNHK紅白にもコーナー企画で出演した。

現在はドラマ『弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~』(日本テレビ系)に出演して重要な役どころを好演している。ユーミンが見込んだ気品のある「いい声」でこれからも女優、歌手として活躍してくれることだろう。

※画像はYouTubeのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)