昨年6月ニュースキャスターの辛坊治郎がヨットで太平洋を横断中に浸水し、海上自衛隊の救難飛行艇「US-2」に救助されるという騒ぎがあった。この事件が大きく報道されたことで、「US-2」への世間の関心が高まり取材申し込みが急増したという。一般人ではまず乗る機会が無い「US-2」だが、なんと今回テレビ番組の取材で松本人志(ダウンタウン)にそのチャンスが巡ってきそうなのだ。
世界で唯一波高3メートルで離着水可能な、救難飛行艇「US-2」。実際に辛坊治郎キャスターを救助した時は、3メートルを超える高波と強風で大変シビアな状況であった。そんな中、自らの危険を顧みず任務を遂行する自衛隊員はテレビでも話題となり、深い感動と尊敬の念を抱いた視聴者も多かったことだろう。
さて4月13日放送の『ワイドナB面』(フジテレビ系)内では軍事ジャーナリストの井上和彦氏を迎え、「US-2」ファンの安藤優子と共にいかにこの飛行艇が素晴らしいかという話で盛り上がっていた。
井上氏によると「US-2」は神戸で作られている日本製で、1機約130億円。世界にはまだ5機しかない、“空飛ぶ船”だという。救助要請があると現地に向かい先ずレーダーで、遭難者のおおよその位置を確認。その後スポットというレンズを担当隊員が装着し、目視で遭難者を捉えると自動的に隊員全員の視界に目標物が表示され、情報が共有できるという驚異のスペックが紹介された。
辛坊キャスターの騒動後海上自衛隊には41件の取材が入り、その結果「US-2」は日本国内だけでなく世界から注目されることとなった。ロイター通信によると今年1月にインドが購入する方向で合意するなど、多くの島を抱えるインドネシアなど特に東南アジアの国々から、高い関心が寄せられているという。
その「US-2」に、“今回、同番組に取材許可が下りました”として、なんと松本人志と安藤優子が乗り込めそうだと伝えられた。大喜びする安藤を尻目に、浮かない表情の松本。幼い頃から乗り物酔いが酷く、今もヘリコプターなどは苦手だという。「こういうの全然乗りたくない、絶対イヤ!」と渋るが、番組として取材に行くなら松本がいなくては話にならないだろう。「酔い止めを飲んで行きましょう」と安藤に説得されても、「薬ごと吐くこともあった」と頑なに彼は拒む。取材に行っても艇内を見学するだけで実際に飛行しないかもしれないが、それだけでも気が進まないのだろうか。放送後のツイッターには“「US-2」に乗れるなんて、羨ましい”という声があったが、松本にとってはただただ憂鬱なロケとなりそうなのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)