エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】タモリが『いいとも!』でRUN-DMCとラップ合戦。ハナモゲラ語で“Walk This Way”

タモリが過去に『笑っていいとも!』でアメリカのヒップホップ・グループ・RUN-DMC(ラン・ディーエムシー)と共演したことを憶えているだろうか。『Walk This Way』を世界的に大ヒットさせた彼らが来日して『いいとも!』に出演したもので、25年以上前になる。タモリも自身の芸で勝負しており、RUN-DMCの3人とラップ合戦をする夢の競演だった。

『笑っていいとも!』が3月31日に最終回を迎えた。32年間続いた番組の終焉をタレントのMEGUMIが4月1日に『MEGUMIオフィシャルブログ「Calm Time」』で感慨深く振り返っている。

MEGUMIは自身の仕事も含めて、長年続けているうちに「仕事をこなしているという感覚」になりがちで、そうならないように日々注意しているという。それをタモリは『いいとも!』で体現してきた。

「32年間、毎日毎日同じ場所で同じ番組をやるという普通の人間では出来ない事をこなす訳でも無く、謙虚にシャイにやりきったタモリさん」

「パンクで何でも知ってて、クールでシャイでスーパー謙虚なタモリさん! 本当かっこいいです! お疲れ様でした!」

彼女はそんなタモリの凄さを、1986年に『いいとも!』で行われたRUN-DMCとの“日米ラップデスマッチ”を取り上げて表現している。

『いいとも!』ではエンディングで海外ゲストが宣伝を兼ねて登場することが多いが、この時のRUN-DMCは来日公演の宣伝こそしたものの、“日米ラップデスマッチ”という1つのコーナーを務めた。

「それではアメリカからのお客様をお迎えしましょう! ラップといえばこの方ですよねっ、RUN-DMC!」と紹介されて階段を下りてきた3人は、タモリにスニーカーをプレゼントした。

ブランド品らしく、タモリも驚いていると、そのスニーカーを「履け」と言わんばかりにRUNから足元に投げられて「乱暴な方たちですねー!」と笑うタモリがワクワクしているようで印象的だ。

するとタモリは「Do you know? I am King of Chinese Rap!」と彼らにアピールすると一緒にプレイしてくれと申し出た。「All right!」と彼らもタモリにスニーカーを履かせた。

エアロスミスの楽曲をモチーフにした彼らの大ヒット曲『Walk This Way』を生でパフォーマンスする場面は『いいとも!』というよりは『Mステ』のようだ。

彼らが歌う際には横でリズムに乗っていたタモリだが、順番が来ると得意の“ハナモゲラ語”のニセ中国語でラップを披露。その見事さにRUN-DMCも微笑みながらリズムをとった。

後期の『いいとも!』はレギュラーメンバーがギャグを連発してタモリがそれを見守るという流れになっていたが、レギュラーメンバーは一切出てこずにタモリがRUN-DMCと直接対決する姿は今見ると新鮮に感じる。

『笑っていいとも!』には32年間で330組以上の海外ゲストが出演している。『いいとも!増刊号』でも数々の出演者の名前がリストで紹介されたが全員ではなかったようだ。RUN-DMCも出演していたことを忘れてはならない。

※画像は『RUN-DMC officialrundmc Instagram』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)