フジテレビ『僕らの音楽』に、秋元康が楽曲の歌詞を手がけた歌手たちが出演した。おニャン子クラブ出身の工藤静香がソロデビュー曲を披露したところ、ネット上では「工藤静香の『禁断のテレパシー』にはまりました」、「昔と変わらない歌声に感動しました」といった反響が起きている。
ショートヘアにしてイメチェンしたと話題の工藤静香が、4月25日の『僕らの音楽』にその姿を現した。この日は“僕らの秋元康”をテーマに、秋元康が作詞家となって初めてヒットした『ドラマティック・レイン』を歌う稲垣潤一や『青春のいじわる』、『卒業-GRADUATION-』で人気アイドルとなった菊池桃子、美空ひばりが好きで『川の流れのように』をいつも歌っていたという水樹奈々が出演。さらに秋元康がプロデュースしたアイドルグループ、おニャン子クラブの工藤静香とAKB48メンバーの共演も実現した。
フジテレビは同番組をはじめとする主要な音楽番組について、「口パクなしの生歌生演奏にこだわる」ことを宣言しているだけに放送前から“口パク”というイメージのあるAKB48のパフォーマンスが注目されていた。指原莉乃、島崎遥香、渡辺麻友、小嶋真子、入山杏奈、松井珠理奈、松井玲奈、高橋みなみ、小嶋陽菜、峯岸みなみ、川栄李奈、岡田奈々、横山由依、木崎ゆりあ、倉持明日香、北原里英による『恋するフォーチュンクッキー』と『Everyday、カチューシャ』をメドレーで披露したが、ツイッターでは「生バンドでのAKB生歌が良かった!」と好評もつぶやかれている。
ただ、“AKB48は口パク”というイメージが強いためか、「僕らの音楽のAKB、本当に生歌だったのかな?」、「僕らの音楽のAKBは口パクでしたか? ツイッターでは生歌派が多かったですけど…」という感想も見受けられた。一方で、「声量が小さいってかあんま出てないってか、マイクの音小さくしてるのかな」と生歌だと認めても評価は厳しい。「AKBの生歌が普通に聴けました。よく考えたら…歌に難がある選抜の人がバンバン卒業してったからなんですよね。おかげで味もへったくれもありませんが…」と具体的に分析するファンもいる。
どちらかといえば、今回はAKB48よりも先輩にあたる工藤静香のパフォーマンスに注目が集まった。事前にこの番組の収録で工藤と顔を合わせた相川七瀬が、ブログにツーショットを掲載したことから『工藤静香がショートヘアにイメチェン』とネットで話題になったことも関係しているようだ。
また秋元康と共作も多い、ベーシストで作曲家の後藤次利もこの日は出演しており、工藤静香が披露したソロデビュー曲『禁断のテレパシー』(1987年 作詞:秋元康/作曲:後藤次利)ではベースを弾いて演奏を盛り上げた。
AKB48のパフォーマンスも生歌生演奏の良さが出ていたのだが、工藤静香のそれはオリジナルを超えた、今の工藤静香による洗練された『禁断のテレパシー』となっていた。ショートカットと黒を基調にし、ボディラインを強調した衣装もあいまって大人のJ-POPといえるだろう。
ネット上では「『禁断のテレパシー』を歌う工藤静香。今やプレミア映像!」、「凄いよねー。相変わらず、格好良い! 髪の毛もショートになってて」、「もう少しふくよかになって欲しいけどね」とルックスも話題となっている。なにより、「工藤静香、老けたけど歌唱力は維持してると思う」、「工藤静香がまだしっかり歌えることに少し驚いた」、「昔と変わらない歌声に感動しました」と彼女の迫力ある歌への反響が大きい。
先日は同じくフジテレビの『MUSIC FAIR』で、2回にわたり『MUGO・ん…色っぽい』や『慟哭』も披露している工藤静香。2012年にはソロデビュー25周年記念のベストアルバム15枚組CD-BOXを出しているが、あるいは新たな動きがあるかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)