元プロレスラーだというイギリス人のある男が、体ばかり顔面のほぼ全域と白目にまでタトゥーを入れ、人々を怖がらせていることを少し前にお伝えした。この男がレーザー治療によりそのタトゥーを消し始めたことを、英紙『デイリー・ミラー』電子版が報じている。しかし人々は、「これで安心」などと言ってはいられないようだ。
この男は英バーミンガム出身で、仲間からは“ボディアート”の名で呼ばれる元プロレスラーの34歳。全身の90%に色鮮やかなタトゥーを彫り、左目の白目には黒いインク。街を歩くたびに、女性や幼い子らを怖がらせていた。こんな男にはやはりトラブルがつきもの。2か月ほど前にはパスポートの更新が許可されず、「仕事先に渡航できない」とカンカンに怒っていた。
しかしタトゥーばかりではない。名前も非常にややこしいのだ。生まれた時の名はマシュー・ウィランであったが、2007年、2009年と2度にわたって改名手続きを行い、今は“King of Ink Land King Body Art The Extreme Ink-Ite”というとんでもない名で登録されている。そのため世間も「パスポートの更新手続きが進まないのは当然」と、厳しい目を彼に向けた。これに本人も少し反省したのであろうか、このほど約100万円を投じ、6回におよぶレーザー治療を経て手、腕、向こう脛のタトゥーがキレイに消し去られたのである。
人々はこの話に「彼もやっとまともに」などと胸をなでおろしたようだが、本人の意図はそこではなかった。なんと「飽きたから消しただけだよ。今はレーザーの傷を癒やしている最中で、皮膚の状態がよくなったらまた新しいタトゥーを彫ってもらう」とのこと。英紙『デイリー・ミラー』に、「オレは歩くキャンバス。自分のボディでアートを楽しんでいるんだ。皆が見て楽しんでくれることが一番の喜びだね」と誇らしげに語った。
※ 画像は『Mail Online』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)