アフリカ発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【アフリカ発!Breaking News】「エボラ出血熱」隣国へ。5名死亡とリベリア保健当局。帰国後のカナダ人男性も「濃厚」。

感染力と致死率の高さで恐れられている伝染病の「エボラ出血熱」がギニア南部で発生し、少なくとも59名が死亡したと報じられている中、隣国のリベリアに渡航して帰国していたカナダ人男性が発症した可能性があるもよう。『ABC News』が伝えている情報によれば、リベリアでも5名の死亡が確認されたという。

アフリカ西部のリベリアに旅行したカナダ人男性が、帰国後に体調を崩してカナダ・サスカチュワン州の病院に入院するも、深刻な病状にある。州保健当局のデニス・ワーカー医師は24日、その症状からギニアの南部で2月上旬に発生した「エボラ出血熱」のウイルスに感染した疑いが強く、マニトバ州ウィニペグの「国立微生物学研究所」でサンプルの分析が急がれていることを発表した。隔離の体制は万全であるというが、ワーカー医師はすべての保健医療機関に対し、「同様の条件で高熱を訴える患者があった場合は、必ずマスク、医療ガウン、手袋、ブーツで防備してから診察を」と強調した。

もしも「エボラ出血熱」だと認められた場合、ギニアから隣国のリベリアにも「エボラ出血熱」が広がったことになるが、それを裏付けるかのようにリベリアの保健当局も「最近死亡した5名がこの病気に感染していた疑いがある」と発表。家族などに付き添われた患者が、治療してほしいと集団で国境を越えギニアから流入したというのだ。「エボラ出血熱」のウイルスに感染した場合、潜伏期間は最長で21日間。このカナダ人男性も、旅行中と帰国時の健康状態は良好であったそうだ。そのため西アフリカに渡航した者の帰国後の体調に異変がないか、しばらくの監視が必要だとして世界各国の医療保健当局は緊張を募らせている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)