EU発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【EU発!Breaking News】なんとバチカン市国宛て! 南米から密輸のコカイン入り小包、ドイツで押収される。

このほどドイツ・ライプチヒ空港の税関が、南米のある国から発送された航空小包にコカインが隠されていたとして押収した。その小包の宛先はなんとバチカン市国。聖職者だらけのその国で、一体誰がそんなモノを求めていたのかと波紋を広げている。

独ライプチヒ国際空港の税関で今年1月、南米から送り込まれたある航空小包の中からコカイン340gが押収されたことを、このほどドイツ財務省が発表した。ドイツの『Bild』紙が報じているところによれば、小包に入っていたものはクッション。そこにコンドーム14個が埋め込まれており、さらにその中には液体化されたコカインが詰められていた。これは末端価格にして4万ユーロ(約565万円)に相当する量だという。

密輸品の押収には慣れている税関職員らも、その包装物の最終目的地がこともあろうにカトリックの総本山、バチカン市国であったことから今回は特に驚きを隠せずにいる。宛て先はバチカン市国の「郵便局留め」。警察はコカインの押収を公表せずに受取人が郵便局の窓口に現れるのをしばらく待ったが、結局誰も現れなかったという。何らかの情報が漏れた可能性があるとして、5名の職員をバチカン支部に派遣している国際刑事警察機構(インターポール)の協力を仰いだもようだ。

ちなみにバチカン市国の人口は約800人で、そのほとんどが聖職者だが、2007年にはコカイン不法所持による逮捕者を出したことがある。また今年1月にもお伝えしたが、バチカン市国では近年、幼児性的虐待事件を起こす者が急増していることが大きな問題となっている。2011年から2012年の2年間に事件として報告された件数は約800件、うち400人弱が聖職者の立場を追われた。

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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)