94歳の超高齢にして「車の運転、そして若い人たちに運転技術を教えることが私の生き甲斐」と語る名物オバアチャン先生がイギリスにいた。その厳しくも親切、的確で公正な指導ぶりが話題となっている。
こんな素晴らしいオバアチャンがいたらどんなに誇らしいことか。イギリス全体においても最年長の現役教官、94歳の今も自動車教習所で活躍している西ウェールズ・ペムブローク・ドック出身のローラ・トーマスさん。英紙『デイリー・ミラー』電子版が伝えているところによれば、ローラさんが教えた生徒たちは実技テストの合格率がバツグンに高いそうだ。
教習所の教官として76年間も働いてきたローラさん。この仕事に就いたきっかけは、自身が1938年に運転免許をとり、教習所に通うようになった友人らに運転のコツを伝授したこと。それがとても好評で、皆から「教官になるといい」と勧められたという。ベテランになるにつれその指導ぶりへの評価はますます高くなり、ミスにはピシャリと厳しいが、“事故知らずで一発合格率は85%超。再テストでは100%が合格”との口コミが広がり、「ローラ先生に教わりたい」という人は増える一方。誰もが苦手な縦列駐車や狭い場所での切り返しの練習においてバツグンの指導力を発揮するため、今もまったく引退させてもらえない状態だ。
ちなみに昨年のクリスマス前に自身の運転免許証の更新をした際、係員から「もう運転するのはお辛いでしょうに」と声をかけられ、非常に憤慨してしまったとのこと。74歳の娘ジョアンさんは、「母からいまだにあれこれと技術指導をされちゃうのよ」と苦笑する。ある家族の祖父母、両親、子供から孫までを指導したことが自慢だというローラさんは、同紙に「いろいろな若者との出会いがあり、笑いもいっぱいで毎日がとても楽しいの。私はこの仕事を死ぬまで続けるつもりよ」と語っている。
※ 画像は英紙『デイリー・ミラー』電子版のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)