米国発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【米国発!Breaking News】『NYタイムズ紙』、1853年のスペルミスについてお詫びと訂正。

『ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)』紙がこのほど、161年前の記事でスペルミスを犯していたことを詫び、訂正した。発覚のきっかけは、2日に行われた「第86回アカデミー賞授賞式」である映画作品が受賞したことにあった。

1851年創刊で、ニューヨークに本社を置く『ニューヨーク・タイムズ(The New York Times:以下NYT)』紙。『USAトゥデイ』紙や『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙を追う、第3位の発行部数を誇っている。そのNYTが4日、161年も前の記事について、誤植か勘違いかスペルミスがあったことを公表し、訂正した。

きっかけとなったのは、映画『それでも夜は明ける(原題:12 Years a Slave)』が2日に行われた「第86回アカデミー賞授賞式」で“作品賞”に輝いたことであった。その主人公の名はSolomon Northup(ソロモン・ノーサップ)。NYTは1853年1月20日付の記事で、“ノーサップさんはニューヨークで生まれたが、誘拐されて1841年にルイジアナ州に売られ、長い年月を奴隷として過ごした”と報じていたが、その際のスペルをタイトルでは“Northrup”とし、記事では“Northrop”と表現していたことをTwitterで指摘する人が現れた。NYTはこれを受けてお詫びと訂正を行った次第である。

映画『それでも夜は明ける』は、ヴァイオリン奏者として生計を立てながら妻と子供と幸せに暮らしていた黒人男性、ソロモン・ノーサップさんの生き様を描いたヒューマンドラマ。1841年のある日、2人組の男から提案された金儲けの出演話に乗ったところドラッグを盛られ、目が覚めたら奴隷となって綿農園にいた。農園の支配人は冷酷非道な男でノーサップから全ての自由を奪いとったが、ノーサップは愛する妻と子に再会するため決して人生を諦めることはなかった。俳優キウェテル・イジョフォー(36)の熱演と優れたストーリー性が素晴らしいと評価は大変高い。プロデューサーとしてブラッド・ピットが大きく関わっている。

※ 画像はnytimes.comのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)