ももいろクローバーZの楽曲を吹奏楽アレンジで演奏したCD『ブラバンももいろクローバーZ！～BRASS AND ROMANCE～』の発売が決定した。ブラスバンド関係者はもとより、ももクロファンにも嬉しい内容だ。テレビ朝日「題名のない音楽会」のために収録された佐渡裕が指揮するオーケストラをバックにももクロ本人が歌唱した貴重な音源が付いている。

クラシックチャートで吹奏楽作品がチャート1位を取るなどますます熱くなっている吹奏楽ジャンル。昨年はAKB48公認CD『ブラバンAKB48！』が発売されて話題となったが、2014年はももいろクローバーZの楽曲を吹奏楽アレンジした、ももクロ公認CD『ブラバンももいろクローバーZ！～BRASS AND ROMANCE～』に注目が集まりそうだ。

このCDのレベルの高さはブラバンに興味が無くとも唸らされるものがある。エヴァンゲリオンの音楽なども手掛けるトップ・アレンジャー天野正道によるメドレーをはじめ、吹奏楽ならではの迫力のアレンジが施されている。それを、指揮は栗田博文、演奏はシエナ・ウインド・オーケストラという超一流メンバーが音にしているのだから聴きごたえが違う。

ももクロファンも彼女たちの楽曲をブラバンの演奏で聴いてみると新たな感動があるだろうが、ボーナストラックにある“ももクロ×吹奏楽”の奇跡のコラボはやはり感慨深いのではないか。

テレビ朝日「題名のない音楽会」のために昨年12月に収録された『サラバ、愛しき悲しみたちよ』のライヴ・テイクは、佐渡裕の指揮によるシエナ・ウインド・オーケストラの演奏をバックに、ももいろクローバーZの5人が歌った貴重な音源だ。

ボーナストラックには他にも、昨年8月に行われたライヴ「ももクロ夏のバカ騒ぎWORLD SUMMER DIVE 2013.8.4日産スタジアム大会」のオープニングを飾った、神奈川県立湘南台高校吹奏楽部による『ももクロ・マーチング・メドレー』のライヴ・テイクも収録されている。

さらにオマケで、たて笛（ソプラノ・リコーダー）5重奏による『DNA狂詩曲（ラプソディ）』の音源と楽譜も封入されており、子どもから大人までリコーダーで吹いて楽しめる。

『ブラバンももいろクローバーZ！～BRASS AND ROMANCE～』

指揮：栗田博文/演奏：シエナ・ウインド・オーケストラ
2014年3月26日　KICC-1133　定価2,500円＋税　キングレコード

＜収録曲＞

1.　GOUNN（作曲：しほり/編曲：三浦秀秋）
2.　Z伝説 ～終わりなき革命～（作曲：前山田健一/編曲：高橋宏樹）
3.　サラバ、愛しき悲しみたちよ（作曲：布袋寅奏/編曲：木原塁）
4.　ももクロ・メドレー（編曲：三浦秀秋）
　～行くぜっ！怪盗少女（作曲：前山田健一）
　Chai Maxx（作曲：横山克）
　灰とダイヤモンド（作曲：前山田健一）
　黒い週末（作曲：NARASAKI）
　ピンキージョーンズ（作曲：NARASAKI）
　猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」（作曲：前山田健一）～

5.　労働讃歌（作曲：Ian Parton/編曲：三浦秀秋）
6.　Z女戦争（作曲：ティカ・α/編曲：山田雅彦）
7.　行くぜっ！怪盗少女（作曲：前山田健一/編曲：高橋宏樹）
8.　猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」（作曲：前山田健一/編曲：木原塁）
9.　ももクロ・ファンタジー（編曲：天野正道）
　～Z伝説～終わりなき革命～（作曲：前山田健一）
　サラバ、愛しき悲しみたちよ（作曲：布袋寅奏）
　DNA狂詩曲（作曲：大隅知宇）
　仮想ディストピア（作曲：AKIRASTAR）
　コノウタ（作曲：ツキダタダシ）
　ミライボウル（作曲：前山田健一・大隅知宇）～

＜ボーナストラック＞
10.　サラバ、愛しき悲しみたちよ （作詞：岩里祐穂/作曲：布袋寅奏/編曲：三浦秀秋）
　歌：ももいろクローバーZ/指揮：佐渡裕/演奏：シエナ・ウインド・オーケストラ
　（テレビ朝日「題名のない音楽会」のために、2013年12月5日郡山市文化会館にて収録）

11.　ももクロ・マーチング・メドレー （編曲：大川勝己・長田英之）
　～ファンファーレ＜オリジナル＞（作曲：長谷川智樹）
　ピンキージョーンズ（作曲：NARASAKI）
　Z女戦争（作曲：ティカ・α）
　オレンジノート（作曲：ツキダタダシ）
　DNA狂詩曲（作曲：大隅知宇）～
　指揮：大川勝己/演奏：神奈川県立湘南台高校吹奏楽部
　（「ももクロ夏のバカ騒ぎ WORLD SUMMER DIVE 2013.8.4 日産スタジアム大会」にて収録）

12.　DNA狂詩曲（ラプソディ） （作曲：大隅知宇/編曲：山田雅彦）
　演奏：ブラバンももクロ・スペシャル・リコーダー・クインテット

なお、CD収録曲の楽譜はエイトカンパニィより発売が決定している。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）