ピン芸人が目指す頂点と言えば『R-1ぐらんぷり』だろう。歴代優勝者には博多華丸、スギちゃん、COWCOW多田、先月に元モー娘。高橋愛と結婚したあべこうじがいる。2014年の優勝者やまもとまさみが優勝するまでの苦労や道のりを、恩人でもある元祖金持ち芸人・東貴博とともに語った。
19日、東京・原宿にて『増税前節約トークショー Presented by“Wifi ほぼスマホ”』が開催され、ゲストには『R-1ぐらんぷり2014優勝者』のやまもとまさみと芸人・東貴博が登壇した。
「暑くなってきましたね」と胸にキラキラと輝くダイヤのピンブローチをつけ登場した東は、お決まりのお札の束でおでこの汗を拭く仕草を見せた。お札を数えると25枚(25万円)もが無造作にズボンのポケットに入っていることが明かされ、金持ち臭をプンプンさせた。一方で芸人歴17年、大工や設営のバイトを3つ掛け持ちし月に40から50万円稼いでいたというやまもとは、「先月の給料は1万8000円。まだ賞金(500万円)が入らないため、髪の毛を切りに行くお金を東のマネージャーに借りようかな」と金の工面を考えていたことを東からばらされる。2歳5か月の息子と来月生まれるという赤ちゃんを家族に抱え、「9万円(貯金が)あったから2人目を作った」というから驚きだ。今はもう3万円の貯金しかなく、バイトにも籍をまだおいているという。
決勝当日、東家にある通称『KINGの椅子』に座り、東にもらったネクタイと靴下を身に着けたというやまもとまさみ。実はこれ『THE MANZAI 2012』の優勝者ハマカーンが優勝する前に行ったこと。これでゲンを担いだやまもとは、3,715人の中から満場一致で見事優勝を勝ち取ったのだ。東はやまもとにとって事務所の先輩ということのみならず、人生においての恩人にほかならない。
「優勝した次の日からずっと仕事がある。R-1最強!」と嬉しさを抑えきれないやまもと。「ほぼタレント」から「本物の芸人」へ。憧れの俳優「ジム・キャリーと共演することが夢。一緒に飲みに行ってみたい」と大きな夢を掲げた。
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)