バイク・ファンの間で常に大きな話題となるのがハーレーダビッドソンのオークション。今季、特に注目となっていたのがパリで現地の6日に開かれたオークションであった。なぜならそこにはローマ法王フランシスコが所有していたハーレーが出品されたのだ。
6日、オークションハウス「Bonhams」が仏・パリで行ったオークションでひときわ注目を浴びていたのが、1台のハーレーダビッドソン“Dyna Super Glide(1,585cc)”。所有していたのはバチカン市国のローマ法王フランシスコ、おまけにそのサイン付きである。オークションではそのハーレーの落札について6分という長い時間をかけ、ついにヨーロッパ在住のある個人バイヤーが328,169ドル(約3350万円)の値で競り落としたという。同時に出品されたハーレーダビッドソン製のジャケットも、78,135ドル (約800万円)という驚異的な落札価格で海を越えた外国のバイヤーの元へ。いずれも大きな拍手が沸き起こったという。これらの品はハーレーダビッドソン社が2013年6月に法王にプレゼントしたというが、本人が使用したことは一度もなかったそうだ。
オークションで得られた収益は、30年前からホームレスや貧困層に宿泊や食事を提供している、ローマのテルミニ駅にある施設を拡大する工事費用に充てたいと当初から示されており、そうした慈善の目的も魅力となって大変な数の入札が相次いでいたことから、専門家も「平均的な同車の落札価格を大きく超えた値がつくであろう」と予想していた。
※画像はcycleworld.comのスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)