タレントで「百獣の王」を目指して日々トレーニングを重ねている武井壮(40)が“最強の知的生命体”と恐れているのが、男子ハンマー投げ選手でアテネオリンピック金メダリストの室伏広治氏(39)である。武井は過去に室伏選手と対面し、会話を交わす機会が一度だけあったそうだ。この時の印象が強烈で、「これは只者ではない」と今も恐れをなしている。
2月17日深夜放送の『にけつッ!!』に出演した武井壮は、室伏広治選手とのエピソードを話し始めた。
武井はタレント活動を始める前、日本大学・陸上競技部のグラウンドでよく練習をしていたそうだ。ある日そこに突然、室伏選手が現れた。
そのグラウンドにいたのは「砲丸投げ日本記録保持者」、そして「砲丸投げの高校インターハイ・チャンピオン経験者であり元高校アームレスリングチャンピオンだった選手」、そして室伏選手と武井の4人。皆で会話をしているうちに「誰が一番強いか」という話題になり、腕相撲で勝負することになったという。だが左利きで、体重も他の3人と大きな差があった武井は審判に回り、まず初めは砲丸投げの選手同士が戦った。
砲丸投げの選手としては後輩になるが、さすがは元高校アームレスリングチャンピオン。武井によると“秒殺”で元高校アームレスリングチャンピオンが勝った。「やっぱりアームレスリング経験者とは大きな差が出るのだ」とその圧倒的な勝ち方に、武井は大変驚いたという。
次は室伏選手の出番である。武井の開始の合図で腕相撲が始まると、両者譲らず全く腕が動かない。“さすがは元アームレスリング高校チャンピオン。室伏相手に良い勝負をしている”と気合いが入っているその選手から、武井は室伏選手の方に視線を移して驚いた。なんと室伏選手は和やかに微笑んでいたというのだ。
アームレスリングのテクニックを駆使し相手は攻め込んできたが、室伏選手の腕はびくともしない。あ然としている武井らに「もうイイかな?」というような合図を送ると、室伏選手は簡単に対戦者の腕を倒したという。表情ひとつ変えず何のテクニックも使わず、ただ腕を軽く動かした(周りにはそう見えた)だけで、室伏選手はアームレスリング高校チャンピオンに腕相撲で勝ったのだ。
「こいつはヤバイ」。室伏選手の凄さを目の当たりにした武井は、その日から彼について徹底的に調べ上げたという。この番組以外でも、よく室伏選手について熱弁を振るっている武井。その半端ない熱の入れようからライバルというより、彼にとって憧れの存在であるように思えてならないのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)