関ジャニ∞の村上信五が、今年の1月に亡くなったタレントのやしきたかじんさんと生前に交わした会話を振り返った。たかじんさんと会えたうれしさから、村上は勢い余って“ぶしつけな質問”を投げかけてしまったのだという。
2月19日に放送された『1番ソングSHOW』は「偉大なるアーティスト伝説スペシャル」と題して、一世を風靡したアーティストたちの数々の伝説が紹介された。番組にゲスト出演した「関ジャニ∞」の村上信五が、今年の1月に逝去した歌手のやしきたかじんさんと以前番組で共演した際“ある会話”を交わしたことを語った。
滅多に会うことができないたかじんさんに会えたとあって「ここがチャンスだ」と感じた村上は、ぶしつけだと感じつつも次の質問を思い切ってぶつけた。それは「どうやったら(番組で)視聴率が取れるんですか?」というもので、これにたかじんさんは怒るわけでもなく含み笑いを浮かべながら「そら秘密や」とだけ答えてくれたそうだ。
1月18日に放送された『たかじん胸いっぱい』では、タレントの大平サブローと北野誠がたかじんさんの家を訪問した時のエピソードとして「いろんな番組を録画したDVDがズラリと並べられていた」ことを印象深げに語っていた。また自宅に「ビデオデッキが10台」もあり、それをフルに活用しながら全局の番組をたかじんさんが細かくチェックしていたということは有名な話だ。こういった熱心な研究によって「今のテレビに何が求められているのか」を“視聴者目線”から分析することを欠かさなかったことが、たかじんさんの冠番組を軒並み高視聴率に導いていた一因であることは間違いないだろう。
そんなたかじんさんは生前に、ドラマの分析などを番組で披露することはあったが、その鋭い観察力をどういった形で自らの番組に反映させているのかを語ることはなかったようだ。この日の放送では関ジャニ・村上が果敢にもたかじんさんに「浪速の高視聴率男」の秘密を聞き出そうとしたことが明らかになった。多くの人から惜しまれつつもたかじんさんが天国へと旅立ってしまった今となれば、この時が「たかじん流テレビの作り方の秘密」を知ることの出来る貴重な機会だったのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 TORA)