エンタがビタミン

writer : miyabi

【エンタがビタミン♪】カルーセル麻紀が胸に刻む言葉。“誰も自分を女だとは思っていない”。

オネエ系タレントの先駆けであり、現在でも71歳とは思えない美しさを保っているカルーセル麻紀。この世界では今も実力者であることに変わりはなく、オネエ系として芸能界で活動することになれば、カルーセル麻紀への挨拶をないがしろにはできないらしい。

2月21日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)に、ゲストコメンテーターとして出演したカルーセル麻紀。MCのアシスタントとしてレギュラー出演しているミッツ・マングローブが女子アナのような役割で活躍していることを、大変喜んでいた。ニューハーフとして歌や踊り、独特のトークを売り物にしなくても望まれるタレント。マツコ・デラックスやミッツはオネエ系タレントとして、芸能界で新たな分野を切り開いたのだ。

カルーセル麻紀は15歳でゲイバーに勤務し、20代半ばで芸能界入り。1973年にモロッコで性転換手術を受け、現在は戸籍上も女性となっている。だが戸籍が女性になっても、手術で女性らしい体や美しい容姿を手に入れても、「自分が“男だった”ということは忘れてはならない」というのが彼女の持論である。どんなに嬉しい褒め言葉を並べられようと、“誰も自分を女だとは思っていない”。このことは絶対に、肝に銘じておかなければならないそうだ。

オネエ系タレントは「昔は化け物扱いだった」とカルーセル麻紀。現在は毎日のようにどこかのテレビ番組に出演していることから、多くの視聴者は“もの珍しさ”も無いだろう。だが男性だった人を“あくまでも女性として受け入れる”となると、感情的に難しいという人も少なくない。「そこを勘違いしちゃうと、世の中と闘っていけない」と話すミッツの目は、怖いほど冷めていたのだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)