ミュージシャンの松任谷由実やロックバンド・THE ALFEEのリーダー高見沢俊彦が今年、60歳となり還暦を迎える。どちらもそのような年齢とは信じ難い活躍ぶりだが、本人はどのように感じているのだろうか。
毎年“今年で還暦とは思えない芸能人”が話題になるが、松任谷由実も新年早々にその仲間入りをしている。彼女は1月17日放送のラジオ番組『松任谷由実のYuming Chord』(TOKYO FM)で、「実は、あさって1月19日は私の60回目のBirth Day」と明かしているのだ。
自分がその年齢となり、感慨というより責任のような“重い”気分だという松任谷由実だが、「どちらかというと、周囲から大切にしてもらえる感じがする。一緒に暮らしている人が“優しいぞ”と思ったりする」と変化を感じているようだ。
「年齢なんてただの数字、されど60は生まれた干支に還る特別な数字です」と“還暦”に触れた彼女は、春秋時代の中国の思想家・孔子が60歳で「自分と異なる意見の人とも穏やかに話し合えるようになり、腹がたったりすることがなくなった」という例をあげる。そして自らを「確かに、穏やかな感じは出ていると思う。経験がカバーして無理をしなくなった」と振り返った。
昨年の11月20日にリリースした37枚目のオリジナルアルバム『POP CLASSICO』に付いたDVD「ひこうき雲(RE-MIX)/荒井由実×松任谷由実」は、デビューした頃と今の自分をコラボさせることで“ユーミン”の歴史を表現したのではないか。
また、高見沢俊彦は4月17日に60歳の誕生日を迎える。早くから海外のロックスターを意識したルックスを見せてきた彼は、日本のヴィジュアル系の先駆けとも言われる。“王子”とも呼ばれるそのルックスは健在だ。1月17日の『たけしのニッポンのミカタ!』(テレビ東京系)にゲスト出演した彼が、4月で60歳と明かすと「こんなカッコいい“還暦”いないよ!」と驚かれたほどだ。
同番組で現在撤去作業が進む原宿駅前の“表参道歩道橋”のことが取り上げられると、高見沢は「アルフィーのデビュー時に、あの歩道橋の上でメンバーと缶ビールを回し飲みしながら『売れないなー』と見下ろしていた」と思い出を語った。当時は、コンサートのポスターをその歩道橋に貼って交番に連行されたこともあるという。
その彼も、今年はTHE ALFEEとしてデビュー40周年だ。年齢的には還暦を迎えても不思議ではない。しかし「ロックは見た目も大事」というポリシーを貫いているとはいえ、いつまでも変わらないのは不思議だ。
高見沢俊彦がレギュラー出演するテレビ番組『新堂本兄弟』(フジテレビ系)で、新年早々に占い師のゲッターズ飯田が出演者の2014年の運勢をランキングした。22位と下位だった高見沢は、「運気が上がって流れに乗るが、体力的に追いつかなかったり疲れたりする。やや面倒な仕事が増えて大変な思いをする」と鑑定されたのだ。
周囲からは「ふなっしーの楽曲を書いたり」と仕事を増やしすぎだと指摘されたが、確かに歳を重ねるほど活躍の場も広がっているようだ。還暦とはいえ、彼は今年もまだまだやる気十分だった。
あの俳優の石田純一も今年の1月14日に60歳となり、前日13日に還暦祝いパーティが行われた。こうなると60歳で現役引退や定年というステージを降りるイメージではなく、「生まれた年の干支に還る」という還暦本来の意味から再スタートと捉えた方が近そうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)