国民的人気のある長寿アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)で磯野波平の声を担当していた声優の永井一郎さん(享年82)の訃報を受け、お笑い芸人の太田光(爆笑問題)が自身のラジオで永井さんの思い出を語った。永井さんと太田には、意外な接点があったのだ。
28日深夜放送の『JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)で、太田光が27日に亡くなった声優の永井一郎さんとの思い出を語った。
実は太田の母親と永井さんが同じ劇団に在籍していたことから、太田は子供の頃から永井さんのお芝居を観ていたのだという。舞台での永井さんについて、「俳優としての表現力の凄さに感動した」と太田は振り返り死を悼んだ。
ちなみに2012年2月5日の『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)で、太田は永井さんと初めて共演していた。ゲストとして出演した永井さんは『サザエさん』について「明治を臆面もなく引きずってきた番組」と評している。漫画『サザエさん』の連載が始まったのは終戦の翌年。その頃の定年退職が55歳だったことから、永井さんの中で波平さんは53歳と設定していたという(諸説あり)。明治生まれの“父さん”というイメージを持っていた永井さんは、「ばかもん!」というセリフの時には明治を感じていたそうだ。
1969年、第1回目の放送から『サザエさん』に波平さんとして登場し、日本のお父さんの声として現代の若者にまで定着。最近では、『情報7days ニュースキャスター』のナレーターとして、なんとも言えないノスタルジックな雰囲気で土曜の夜をホッコリとした気持ちにさせてくれていた永井一郎さん。ご冥福をお祈りします。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)