中山秀征が2000年に芸能界を引退した上岡龍太郎さんから、以前“ある言葉”をかけてもらったことを明かした。中山はその言葉を聞いてとても感銘を受けたと話すが、まさに芸に対してストイックな上岡さんらしい“名言”であった。
タレントの中山秀征が、1月13日放送の『ライオンのごきげんよう』にゲスト出演した。この日、中山は20年以上前に友人を介して福山雅治と会った時のエピソードを語った。当時の福山はドラマ『ひとつ屋根の下』に出演し歌手としても活動していたのだが、そのことを中山は知らなかったそうだ。「君は続けることによって天下取れるから、やめるなよ」と、芸能界の先輩として福山にアドバイスを送ってしまったらしい。中山は恥ずかしそうに当時のことを振り返っていた。
また中山は、かつて上岡龍太郎さんから印象に残る言葉をかけてもらったことを明かした。上岡さんは人生を山にたとえ、自分が上手くいかないと思っている時は(上に)登っている時であり、反対に自分のことを「スゴいな」と思っている時は下っている時だと説く。その上で上岡さんは「苦しいと思い続ける方が(上に登っていけるから)いいんだ」と教えてくれたという。
かなり過去に遡るが、1989年に放送された『ツキイチダウンタウン』の中で上岡さんはダウンタウンの漫才を「面白い」と絶賛していた。また当時『鶴瓶・上岡パペポTV』で共演していた笑福亭鶴瓶の話術についても、「しゃべり方にリアリティがあるから、3年前の出来事でもおとといのことのように感じられる」と評すなど、長年の知識に裏打ちされた上岡さんのバラエティ番組批評は非常に的確なものであった。時には過激な言動で“テレビの在り方”について疑問を投げかけてきた上岡さんだったが、その裏には圧倒的な知識量と自分の芸に対するひたむきな姿勢があったのだろう。そんな自らにも厳しくあり続けた上岡龍太郎さんだからこそ、“苦しみながらも山を登り続ける”ことの大切さを説く名言を残すことができたのだ。
(TechinsightJapan編集部 TORA)