エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】KAT-TUN亀梨と中丸が衝突。カウントダウンライブに込めた4人の思いが明らかに。

2013年12月31日、KAT-TUNの単独カウントダウンライブが京セラドーム大阪で開催された。情報番組『シューイチ』では、彼らが初の単独カウントダウンライブに向けて準備する段階から密着取材してきた。新年1月5日の番組で放送されたその取材内容から、KAT-TUNの意外な姿が浮き彫りとなったのだ。

KAT-TUNの中丸雄一がレギュラーを務める『シューイチ』で、“KAT-TUN COUNTDOWN LIVE 2013”に向けて打ち合わせや準備をするKAT-TUNに密着した映像を2014年1月5日に放送した。

昨年の11月13日に、KAT-TUNメンバーとスタッフによる打ち合わせ会議が行われた。そこでは、スタッフからカウントダウンライブの進行について説明があるわけではなく、KAT-TUNの4人からアイデアが示されたのだ。

まず、亀梨和也が「4人になってから初めてのライブなので、新しいスタートを切りたい」と意気込みを語り、「水と火」を強調したいと提案した。続いて、田口淳之介が「2曲目から前に出る手段がないかな」とステージングにこだわれば、中丸雄一は「画面は説明と曲名を入れたい。知らないお客さんもいるだろうから」とスクリーンに配慮していた。

他にも様々な企画をプレゼンすると、上田竜也が「今までに出た中で、実際にどこまでできるのか聞かせて欲しい」と確認したが、その真剣な眼差しにはスタッフも身が引き締まったのではないか。

会議は深夜に及び、亀梨が「けじめをつける意味で、1人ずつあいさつして始めたい」と提案すると、メンバーやスタッフも賛同する。そこで中丸が「メンバー各自の映像が流れたほうが良い」と主張したが、亀梨は納得しなかった。

中丸は「俺が客として観に行った時に、KAT-TUNのライブが始まるのを実感するのは映像なんだ」と、メンバーが1人ずつ映ってから1曲目が始まる演出にこだわる。だが、亀梨は「あっても、一瞬だよ!」と反論する。

上田も「中途半端に5秒とか10秒の映像を作るよりは、映像なしでいった方が良いと思う」と考えを伝えたが、中丸は「じゃあ、20秒の映像を作ったらということ?」とあくまで映像にこだわっていた。

コンサートは舞台のように演出家が内容を考えて、アーティストはそれに自分のカラーを付け足す程度に関わるものかと思われた。しかし、KAT-TUNはコンセプトから企画まで自分たちで考えているのだ。

会議を終えて、中丸は「お客さんにやさしくするという意味で、映像があった方が良いと思う」と自分の思いを伝えながらも、「こういう話し合いでベストを出してから、当日やるのがKAT-TUNのやり方」と語った。

12月31日の京セラドーム大阪は、満員の観客がサイリュームとうちわを振って開始前から熱気に包まれていた。KAT-TUNの4人がステージに登場すると、音楽は流れずにあいさつからスタートしたのだ。

「振り返るとみなさんにさまざまな思いをさせてしまい残念だ。しかし、今日は最高のライブにしたい」という主旨の、中丸によるコメントで幕を開けた。

上田が「僕らは後ろを振り返らず前を向いて一歩ずつ進んでいく。みなさんも一緒に前を向いて進んでほしい」と呼びかけ、田口は「KAT-TUNはどのような形になってもKAT-TUN。ハイフン(ファン)とKAT-TUNの関係だけは変わらない」といった内容を語っている。

最後に亀梨が「赤西がメンバーを抜け、田中が抜け、今ここに立っている4人がKAT-TUNとして進んでいる。もちろん、今までがあったからこそ今がある。これからも4人のKAT-TUNについてきて欲しい」とあいさつを終えると、バックスクリーンにメンバーの姿が順番に映し出されて1曲目が始まった。

中丸雄一の提案は採用されたのだ。その演出に観客も大盛り上がりだった。そしてもうひとつ、亀梨の言葉のように「過去とちゃんと向き合う」ことから“6人、5人時代の楽曲”をあえて歌うことも彼らが決めたことだった。

2006年のメジャーデビューシングル曲『Real Face』やテレビドラマ『有閑倶楽部』(赤西仁主演、田口淳之介出演)の主題歌にもなったヒット曲『Keep the faith』ばかりか、『GOLD』など懐かしい曲の数々を披露している。

昨年11月の打ち合わせ会議の後に、中丸雄一は「いろいろあったから、『包み隠さずにファンのみなさんと全部を共有しよう』という意味も含めてメドレーをやる」ことになったと語っていた。2人の脱退者を出してメンバーもファンも辛い思いをしたKAT-TUNだが、その絆はさらに強くなったようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)