イギリスに住む14歳の女子中学生が転校先の学校でイジメを受けるようになり、Facebookに愉しみや救いを求めるもそこでも同様の誹謗中傷に苦しみ、なんとパーティが開かれていた友人宅で衝動的に自らの命を絶ってしまった。
このほど英ダラム州スペニムールで、14歳の女子中学生サラ・クラークソンさんが友人宅で開かれた週末のパーティに参加するも、そこの一室でこっそり首を吊り、救急搬送先のノースダラム大学病院で息を引き取った。パーティを開催したのは16歳のジョン・ムーアさん。「ドラッグはやらなかったけれどお酒は飲んだ。具合が悪いと寝室に行ったサラの様子を深夜0時過ぎに見に行ったところ、返事がないのでドアを蹴破って異変に気がついた」と話している。
沿岸部サンダーランド生まれのサラさんだが、2か月ほど前、新しい里親の元に引き取られることになり、数十キロ南西のスペニムールに転居。学校も変わった。サラさんの祖父母であるデヴィッド&リンダ・チャップマンさん夫妻は、悲しみに打ちひしがれながら以下のように語っている。
「いつも明るい子だったサラがひどく落ち込んでいた時期がありましたが、1週間ほど前に会った時はうるさいくらいよくはしゃいでいたので、すべての状況が上向きになっているとばかり思っていました。里親との新しい親子関係もなかなか良好だったのに…。」
「転校生としてサラを迎えるにあたっては、もう少し学校側に配慮があればと悔やまれます。どの転校生もあっという間にイジメのターゲットになっているようで、サラの場合も1週間続いたそうですから。でもその後に学校からは、問題は丸く収まったと聞いていました。このあたりにも問題があったように思えてなりません。」
「サラは学校の友人関係、家庭の親子関係、それぞれの問題と心のなかでずっと闘っていたのでしょう。Facebookにはいろいろと気持ちを綴っていたようですが、私はSNSなどは大嫌いですね。そういう所で人とやりとりをすればするほど、サラの心の傷はより深まっていったように思えてなりません。」
事実、Facebookでのサラさんを知る人は、彼女の自殺について「ルックスが可愛いことで嫉妬を買い、ネット上のひどいイジメに負けてしまったのでしょう。彼女に対してひどいことを書いた人は、良識があるのならちゃんと名乗り出て反省の言葉を述べるべきだ」などとイジメの当事者を強く批判。サラさんを迎えた家族も、彼女のFacebookの投稿内容をチェックする度に、問題が増幅していることを感じ取ったとしている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)