クリスマスの夜に生放送された『笑っていいとも!特大号』の“ものまね紅白歌合戦”は、タモリが「今日はみんな良かったんじゃないか?」と称賛するほどレベルの高いパフォーマンスが繰り広げられた。その中でHKT48の指原莉乃とモデルの栗原類がそれぞれソロでものまねを披露したが、視聴者の評価は分かれるところとなった。
12月25日の『笑っていいとも!ラストクリスマス特大号』は来年の3月に終了する同番組にとって、最後の年末特大号だ。SMAPの草なぎ剛と香取慎吾が“ものまね紅白”で初めて共演してふなっしーとちっちゃいおっさんになり切れば、中居正広は自らのプロデュースユニット“舞祭組”のものまねに、千原せいじ、アンガールズ田中、フットボールアワー岩尾をそろえるという離れ業を見せた。
ローラがまさかの内田裕也に扮したり、爆笑問題の2人がビッグダディと美奈子をそっくりに熱演するなど、全体に笑いのレベルは高かった。そんな中で指原莉乃はお笑い芸人・鉄拳に扮して1人だけで登場すると、楽曲『潮騒のメモリー』に絡めて鉄拳の紙芝居ネタで「こんなAKBはイヤだ!」を披露した。
彼女は鉄拳そっくりなメイクが恥ずかしかったのか、どことなく元気の無い感じだった。「センターが秋元康になっちゃった」、「握手会の時、手がベトベトだ」、「みんな卒業しないで高齢化しちゃった」というネタをさらっと流すように読み上げると、笑いもほとんど起きぬうちに終わったのである。
そんな指原莉乃に続いて登場したのがモデルでタレントとしても活躍する栗原類だ。彼はお笑い芸人の江頭2:50に扮して登場。黒タイツに上半身は裸で、頭はデコが禿げ上がってかなり本物に近い仕上がりだ。あのネガティブを公言する栗原類とは思えないパフォーマンスで江頭になり切ると、観客からも「キャー!」と悲鳴が出ていたほどである。
さらに、彼はタモリに向かって江頭独特の身振りで「タモリ!」と呼び捨てると「俺はなあ!」「お前が!」「大好きだ!」と叫んで沸かせたのである。そんな彼のパフォーマンスはネットでも取り上げられており「栗原類の江頭で笑い過ぎてお腹痛いー」、「江頭2:50のモノマネに大爆笑! いや~似てる。相当研究したんだろうなぁ」といった感想が見られる。
指原莉乃についてはAKB48ファンのサイトで「壮大に滑った」、「滑るにもほどがある 」、「ページ繰るの早かったな。そうとう緊張してたっぽい」という評価が少なくない。しかしそこは人気アイドルだけに「キラキラした目が可愛い鉄拳だったな。衝撃的すぎて次の人のネタが頭に入ってこなかったよ」、「やべえ爆笑し過ぎて涙出た。可愛すぎやろ」といった好評コメントも出ている。
“ものまね紅白”としてみた場合に、笑いがとれた栗原類と中途半端に終わった感のある指原莉乃では、やはり栗原のパフォーマンスが高く評価できるのではないか。
実は彼女、『笑っていいとも!特大号』の本番前に『指原莉乃 Google+』で「いいとも特大号がんばるぞー! ものまねは…笑。ふれないでください…」と明かしており、当初から今回の“鉄拳”ネタには不安を感じていたのである。バラエティでは芸人顔負けの活躍を見せる指原莉乃だが、やはりアイドルである。苦手なお笑いもあるようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)