11月30日に、友人がハンドルを握るポルシェ・カレラGTに乗り込んだポール・ウォーカー。途中、車は事故を起こし大炎上、ポールはこの時の怪我と直後に起きた爆発による大やけどで40歳にして亡くなった。帰らぬ人となったポール・ウォーカーを偲び世界中のファンが涙する中、その優しい人柄を表す感動的な実話が明かされた。

2004年のこと、ポールはジュエリー店で買い物中にあるカップルに出会い言葉を交わした。この時店員は「ポール・ウォーカーだ！」と気付いたものの、カップルはポールを知らず互いに自己紹介。男性は「イラク帰りの兵士なんです」と明かし、これにポールはとても心を打たれた様子だったという。

カップルは婚約指輪を探したものの、女性が望んだ指輪は値段が高く購入不可能と判明。店員によると、カップルの会話を聞いたポールはこっそりマネージャーを呼び、こう伝えたそうだ。

「あの人たちが見ている指輪だけど、僕の勘定につけておいてほしいんだ。」

その後ポールはすぐに店を後にしたが、何も知らぬカップルは後に店側から指輪を渡され仰天。店側は誰の好意か明かすことを拒否したというが、このたびのポール事故死を受け店員の息子がこのエピソードをFacebookに披露したことで、ようやく事実が明らかになった。

すでに夫妻となっているこのカップルは大感激しており、「これから何世代にも渡ってこの指輪のエピソードが語りつがれるでしょう」とコメントしている。

とても優しく多くの人々に愛されたポールを偲び、このほど歌手ビヨンセ（32）はロサンゼルスのステージにてポールに歌を捧げた。美しい歌声で『I Will Always Love You』を熱唱するビヨンセの姿に、多くのファンが涙したという。
（TechinsightJapan編集部　ケイ小原）