大ヒット映画『ワイルド・スピード』シリーズに出演し大勢のファンに愛された俳優ポール・ウォーカーが、車の事故により悲劇の死を遂げた。わずか40歳にしての急死にファンが涙する中、事故直前のポールの様子が徐々に明らかになってきている。

11月30日、チャリティ・イベントに参加していたポール・ウォーカーは友人がハンドルを握るポルシェ・カレラGTに乗り込んだ。そして友人に「ドライブしようぜ」と提案しており、それが最期の言葉になったというのだ。

この直前、友人は自らがCEOを務めるカーショップ『Always Evolving』にて車を駐車しようと試みていたという。その後車をガレージに駐車し終えたところに、ポールが歩み寄った。この時の様子をポールの友人はこう証言している。

「友人が車をガレージに入れたんですが、その車にポールが飛び乗り“おい、ドライブに行こうぜ”と言ったんです。そしてドライブに行き、あのような事故が起きてしまいました。」

このとき車は木に激突し、直後に大炎上。ポールと友人は助からず、天国へ旅立ってしまった。 息子ポールをこのような事故で亡くした父は、このほど『CBSロサンゼルス』の取材に応じて涙ながらにこう語っている。

「息子を誇りに思わない日なんて一日もありませんでした。」
「息子には会うたびに“愛しているよ”と言うことができました。今はそれを嬉しく思います。息子はいつも同じように言葉を返してくれました。」

事故原因については今も調査が続いているが、車のステアリング液が漏れた可能性を指摘する声も浮上している。

最新の報道によると、ポールの元恋人が産んだ15歳の娘メドウちゃんはポールと暮らすようになっていたらしい。そして父に付き添い世界の多くの国々を旅したいと夢見ていたというが、父は凄惨な事故で急死。メドウちゃんは大きなショックを受けているといい、今は母親がしっかりと寄り添っているそうだ。
（TechinsightJapan編集部　ケイ小原）